研究課題/領域番号 |
12877195
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
萩原 明郎 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (90198648)
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研究分担者 |
白数 積雄 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60275211)
阪倉 長平 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10285257)
山岸 久一 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40128723)
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キーワード | 直腸癌 / 膀胱・性器機能 / 手術 / 神経 / 神経自家移植 / 機能温存手術 / 動物実験 / 機能回復 |
研究概要 |
現在までの犬を用いた実験で、神経自家移植では膀胱性器機能が回復することは可能であるが、満足出来る程度まで機能が回復する率は、約20%と予期したよりも低かった。それで新たな方法として、既に京都大学再生医学研究所が開発しつつある神経再生デバイスを、本研究に利用させてもらうべく、同研究所との共同研究に着手した。これまでの基礎研究では、ポリグリコール酸のチューブ単独のデバイスでは腕脚の神経再生には効果があるが、骨盤内の神経再生を目的とした場合には神経再生に用いるデバイスチューブの開存期間が短いので、開存期間を長期にするために更に変形し難いチューブを用いることにした。またチューブ単独のデバイスに比較して、チューブ内にコラーゲンスポンジを挿入したデバイスの方が、より神経再生効率に優れるので、コラーゲンスポンジを挿入したタイプのものを使用することとした。 (1)その結果・骨盤内の膀胱・性器の機能回復についての結果は得られていないが、骨盤内の神経で下肢上部の運動機能を支配する神経に関しては、十分な効果が期待できることが明らかとなった。京都府立医科大学の「人間を対象とする医学研究審査委員会」において審査を受けた結果、この神経再生デバイスの臨床応用の許可が平成14年1月22日に下された(平成14年2月4日付け京都新聞、第十三面)。そこで、平成14年2月1日に臨床応用の手術第一例目が施行された。現在のところ、術後経過は順調で、本年4月から5月ころには、神経再生デバイス移植の効果が最終的に評価できるものと考えられる。 (2)膀胱性器機能障害の回復に用いられる神経再生デバイスについては、現在も動物実験を継続中であるが、平成14年度中には、ある程度の成果が得られる見当しである。
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