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2000 年度 実績報告書

早期自動運動を可能とする新しい腱縫合法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12877228
研究機関琉球大学

研究代表者

金谷 文則  琉球大学, 医学部, 教授 (90233866)

研究分担者 普天間 朝上  琉球大学, 医学部, 助手 (20264492)
キーワード屈筋腱縫合 / 腱縫合糸 / 力学的特性
研究概要

屈筋腱縫合法における縫合糸および主縫合法の力学的特性について検討した。
方法:ボリエステル糸(Polyron)とナイロン糸(Nylon)を用いてブロイラー屈筋腱を切離し、6種の異なる縫合法を用いて縫合を行い、2mm離開するまでの最大張力(離開張力)と縫合所要時間を測定した。縫合法は4-strandのmodified Savage法(MS)、cruciate法(Cr)、double loop法(DL)、double Kessler法(DK)と2-strandのmodified Kessler法(MK)、single loop法(SL)で、DL,DK,SL法にはループ糸を用いた。
結果と考察1:離開張力は4-strandではMS,Cr,DL,DK法の順で高値となり、2-strandではMKがSL法より高値となった。またMS法はNylonを使用した方が高値となり、MS法以外はPolyronを使用した方が高値となった。これよりMS,MK法は腱把持力の強い縫合法と考えられ、一方ループ糸を用いたDL,DK,SL法は比較的腱把持力の弱い縫合法と考えられた。MS以外の縫合法で離開張力がPolyronを使用した方が高値となった原因として、伸びにくく滑りにくいい性質、また柔らかいため緩みにくい堅固な腱把持が可能なことが考えられた。NylonをPolyronに代えた場合の離開張力は特にループ糸を用いたDL,DK,SL法で2〜2.6倍と大きく増加した。
結果と考察2:MS法は縫合法が複雑なため所要時間が最も長く、Polyronの使用でさらに延長した。Polyronは滑りにくいため一回のロック毎に締め付ける必要があるためと考えられた。他の縫合法はPolyronを使用しても所要時間に大きな差はなかった。
(研究結果の一部はH12年第15回日本整形外科学会基礎学術集会において発表した)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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