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2000 年度 実績報告書

子宮頸がんにおける個性診断DNAチップの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12877266
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

高田 全  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40317970)

研究分担者 岡本 愛光  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20204026)
キーワード子宮頸がん / 子宮頚部上皮内腫瘍 / DNAチップ / Laser Capture Microdissection(LCM)
研究概要

子宮頸がん患者10例、子宮頚部上皮内腫瘍10例よりmicrodissectionによりtotal RNAを抽出し、555種類の遺伝子についてcDNAマクロアレイ解析を行った。対照としておのおのの正常子宮頚部を用いた。その結果、共通の12種類の遺伝子発現変化を見いだした。またcDNAマクロアレイのセットアップとしてシスプラチン感受性、耐性卵巣がん細胞株を用い555種類の遺伝子についてcDNAマクロアレイ解析を行った。その結果、cDNAマクロアレイにおいては細胞株の発現変化の比較の容易さ、再現性といった点より、手術検体を用いる場合はさらなる改善策が必要であることがわかった。手術検体に必要な改善点は保存状態、組織中のheterogeneietyの問題、正常子宮頚部組織といってもその成分はほとんど間質組織であり上皮性子宮頸がんの真のコントロールは正常子宮頚部上皮である点である。現在われわれはLaser Capture Microdissection(LCM)を用いるdissection法とRNA laterを用いた保存法により、子宮頚部腫瘍とその真のコントロールとなる子宮頚部上皮から変性の少ないtotal RNAを用いたcDNAマクロアレイを行なう予定である。早期診断が予後決定に重要な子宮頸がんは細胞診、HPV感染の有無以外に悪性度を遺伝子発現プロフィールで診断する手だてがあれば早期に子宮頸がんの診断に寄与し、さらなる予後改善に貢献できる。今後われわれは子宮頸がんの悪性度の診断、早期診断、化学療法剤感受性、耐性の診断、予後の把握、個人に適した治療法の選択に寄与できる遺伝子、EST(expressed sequence tags)をさらに数を増やしcDNAアレイ解析により明らかにし、子宮頸がんの個性診断オリジナルのcDNAチップまたはフィルターを開発する予定である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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