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2002 年度 実績報告書

光印象法による口腔内形状直接計測と電子情報化

研究課題

研究課題/領域番号 12877314
研究機関大阪大学

研究代表者

荘村 泰治  大阪大学, 歯学研究科, 助教授 (10154692)

研究分担者 中村 隆志  大阪大学, 歯学部附属病院, 助教授 (20198211)
寺岡 文雄  大阪大学, 歯学研究科, 講師 (00099805)
高橋 純造  大阪大学, 歯学研究科, 教授 (80029149)
キーワード光印象 / 三次元形状計測 / 歯列 / レーザー計測 / 電子情報化 / コンピュータ
研究概要

ラインレーザスキャン方式の3次元形状計測装置VIVID-910を用い,照射されたラインレーザをミラーを介し被験者の口腔内に導入する方法で光印象を行い,口腔内歯列および顎底の3次元形状を得ることが可能になった.しかし,測定精度を向上するためには,(1)歯の透明性によってレーザが透過する事を防ぐ方法,および(2)ミラーを介して計測する際に,患者によって光軸が変化するが,その調整が容易行える方法を開発する必要があった.そこで以下の検討を行った.
(1)歯の透明性防止法:歯面から剥離しにくいマスキング材として,シェラック(乾燥透明白ラック,日本シェラック工業)と酸化チタン粉末(セレックパウダー,ジーシー)をエタノールで混和したものを用いた.このマスキング材は,唾液や粘膜の接触による剥離がなく,被験者の負担が大幅に改善された.また,計測後はアルコールガーゼで除去することができた.
(2)ミラー調整および固定用ジグの開発:被験者の頭部をホルダーで固定でき,フリーアームによりミラーを口腔内で任意の位置・角度に調節および固定できるジグを開発した.
この方法を用い直接計測した上顎咬合面の計測データと模型の計測データとのマッチングを検討した所,咬合面部分はおおよそ0.2mm以内の良好な精度で計測できていることが確認できた.ミラー固定用ジグを用いることにより,被験者の頭部,下顎の動揺が減少し,さらに計測装置と計測対象の距離やミラーの角度などの計測条件が調節しやすくなったため,精度の良好な計測が可能となったと考えられる.この方法の応用例として,印象材や模型材を用いない歯列の直接計測だけではなく,VIVIDで直接計測した前歯部を含む顔面データを用いて顔貌と歯列模型のデータを統合する事が可能になった.この方法は,患者の負担が少なく,今後矯正の診断や,CAD/CAMによる補綴物の作製などに応用できると思われる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kojima, T., Sohmura, T., Nagao, M., Wakabayashi, S., Kinuta, T., Nakamura, T., Takahasi, J.: "Direct oral shape measurement by optical impression -Effects of tooth surface treatment-, 45h Int. Congress on Dental Materials"4th Int Cong Dent Mater. 255. (2002)

  • [文献書誌] Kojima, T., Sohmura, T., Nagao, M., Wakabayashi, K., Nakamura, T., Takahasi, J.: "A preliminary report on a computer-assisted dental cast analysis system used for the prosthetic treatment of malocclusion"J Oral Rehab. (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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