研究課題
本年度の研究実績は、予定の順に以下のごとく示す。1.東京地区の患者の12人中4名(33.3%)がPCR法により陽性となった。今回は特に動物との関連の深い者を対象としたため、以前の我々の報告と同様な結果となったと思われた。対象人数も少なかったため、平成13年度は帝京大学医学部松田重三教授の協力も得る予定である。2.Q熱における抗生剤の投与法、投与期間の検討については、現在、抗生物質による治療は2名であり、一人は効果が認められ、一人は効果が得られなかった。この件は継続して慎重に検討して行く予定である。3.4.学童期以上の登校拒否・不定愁訴、予防医学協会、子供とからだと心・全国研究会議、日本小動物獣医医師会等を対象に抗体価、PCRの検査については、対応をする予定であった先方の者が転勤となり、現在、中断している。しかし、個人的に折衝したところ、我々の研究対象が'従来の感染症を疑えないような症以上である'ため、患者および患者両親の理解が得られないことが判明した。来年度はこの点の対処を行い再度、研究を進める予定である。5.研究結果の発表:Q熱患者のBuffy coat・白血球3分画からCoxiella burnetii遺伝子検出の試み〔第47回日本臨床病理学会総会(福島)、48巻捕冊、2000〕。尚、この発表については、現在、欧文ジャーナルに投稿準備中である。平成12年8月29日号の日刊ゲンダイに取材掲載済み