研究概要 |
本研究では,三つ子の出生時体重について検討し,以下の結果を得た。 1)本調査における,三つ子の出生時体重は平均1776.9gで,その95%以上が低出生体重児,さらに23.4%が極低出生体重児として出生しており,単胎児に比べ低出生体重児,および極低出生体重児が高率で発生することが明らかとなった。 2)三つ子の出生時体重は,性の組合せ,性別,在胎週数,母親の出産歴,分娩方法により影響を受けていた。すなわち,異性の組合せが同性の組合せよりも出生時体重が重く,かつ男子の出生時体重が女子の出生時体重よりも重くなっていた。また,在胎週数が長くなるほど出生時体重は重かった。さらに,経膣分娩で出生した三つ子は帝王切開で出生した三つ子よりも出生時体重が重く,初産婦から出生した三つ子は経産婦から出生した三つ子よりも出生時体重が重いことが明かとなった。
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