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2000 年度 実績報告書

育児におけるマルトリートメントの予防と早期発見のためのスケール開発

研究課題

研究課題/領域番号 12877395
研究種目

萌芽的研究

研究機関大分医科大学

研究代表者

花田 裕子  大分医科大学, 医学部, 助教授 (80274744)

キーワードマルトリートメント / 尺度 / 看護 / 児童虐待
研究概要

1.児童虐待、マルトリートメントをキーワードに、日本国内およびアメリカ合衆国、カナダの文献検討を行った。
2.文献及びすでに開発されている親子関係スケールから質問項目を抽出し、内容の重複するものを整理した。
3.アメリカ合衆国で開発され、妥当性信頼性が高いスケールについて米国の専門家よりアドバイスをうける。
4.その結果、BSI(Brief symptom inventory)CAP(Child abuse potential inventory)の質問項目PSI(Parenting Stress Index)について検討。
5.協力が得られた、人口二万前後の町において幼児教育の専門家へ、マルトリートメントの可能性を感じるケースやどのようなことが問題意識となるのか,実際の対応についてのインタビューを実施。逐次録にする。現在内容分析中。
以上の研究の進行によって分かった事は、本研究によって開発される予定であるツールは米国のDr.Milnerが開発したCAPと目的は非常に類似している。CAPは身体虐待の可能性をスクリーニングするツールであり、日本でも発見しにくさやリスクアセスメントの難しさから大きな問題となっている心理的な虐待やネグレクトは含まれていない。それにはPSIなどとの併用が必要になると考えられる。CAPは、質問項目の多さと日本の母子保健システムの特有さを考慮するとそのまま導入する事は困難であるため、日本独自のマルトリートメントのスクリーニングを目的にしたツール開発あるいはCAPの日本語訳改定版の開発が今後の課題として明確になった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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