滋賀県犬上川の単列砂礫堆で、平成12年度に砂礫堆下流端にプレッシャーピローセンサーをとりつけ、自記計測を開始した。その結果平成13年春から8月にかけ、ここでは徐々に堆積が進行し、約10cmの層圧増加が生じたことを計測できた。また、8月21日の出水ではこの砂礫堆は下流側へ大きく前進したが、このときの計測点での地形変化は急激であり、出水中のある10分間で約80cmの河床上昇を生じさせたことも判明した。 ただ、現在のシステムでは洪水中にデータロガー部が浸水等により故障しやすく、このため今年度後半はこの復旧・修理と、より故障しにくい方法の開発に時間をとられることになった。 これらの知見をもとに、平成14年度もモニタリング法を改良していく予定である。
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