本年度、次の2点を実施した。 1.キャリア発達を支援するサポーター情報システムの構築 兵庫高校同窓会、クラブOB、在校生保護者等に働きかけて、在校生のキャリアガイダンスを引き受けてくれるサポーター(ボランティア)を募集した。応募者には「サポーター情報システム」という形でキャリアガイダンスに必要な個人情報を電子情報として入力することをあらかじめ了承してもらった。平成13年2月現在の応募者数は約30名である。さらに保護者に登録を働きかけていく予定である。 2.オープンキャンパスの実施 1)高校進路指導部と連携し、平成12年11月21日に1年生320人を対象に神戸大学4学部(発達科学部、国際文化学部、理学部、工学部)で3時限、4時限目を使ってオープンキャンパスを実施した。発達科学部では12授業科目が実施され168名が受講した。講義は高校生向けの特別な講義を用意するのではなく、普段行われている授業をそのまま受講させ、特に科学技術分野のキャリア発達を促進させこの分野の学習意欲を引き出すことを意図した。 2)講義受講前後に授業体験が自己の進路選択にどのような影響を与えるかをアンケート調査により分析した。その結果は、平成13年に開催される日本教育心理学会に発表予定である。 3)2年生に進学した時期に、「サポーター情報システム」や「キャンパストライやる」体験が自分自身の進路決定にどのような影響を与えたかを追跡調査する予定である。 なお、以上の研究事項は次年度以降も継続していく。
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