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2001 年度 実績報告書

オンラインカンファレンスシステムによる授業者と研究者の授業実践知に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 12878030
研究機関新潟大学

研究代表者

生田 孝至  新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)

キーワード授業実践 / 授業研究 / メンター / オンゴーイング法 / 教師教育
研究概要

本研究は、授業者が観察者やメンターとしての指導者とのカンファレンス的交流により、実践的力量の形成過程を明らかにすることを目的としている。しかし、授業研究における、メンターとしての研究者や指導者の役割は、明示的であるわけではなく、それが特徴であり課題でもある。本研究では、小学校と中学校の授業を数時間単位でとりあげ、授業者とそれへの参与者とが、(1)授業過程での各自の認知を記録する。(2)授業後にメンターとして授業者と対話し記録する。(3)その後(1)の過程を各自で振り返り自己の「みえた事象」を記述し、(4)メンターとしての機能を、(2)及び(3)をデータとしながら分析し、オンラインカンファレンスの基礎的知見を得ることとした。その結果、メンターは、カンファレンスの過程で、(1)授業者の意識に寄り添い、授業者の振り返りを促す働きをしていること、(2)授業者の発話を、第三者としてとらえ解釈して、授業者に問い返すことで、発話の意味を意識化させていること、(3)授業の構造全体への問い返しをするなかで、文脈的に授業の構造をみる視点を意識化させていること、などが、カンファレンスの機能として明らかになった。さらに、研究者と授業者の同僚としての参加者とのメンター的機能は前者が内容知、後者が方法知に特徴的であることが、ある程度把握できた。研究者にとっての授業実践知の把握は、オンラインカンファレンスの柔軟な活用により、現実的に可能であることが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高橋喜一郎, 生田孝至: "アクションリサーチによる授業改善の試み"日本教育工学会 第17回大会講演論文集. 785-786 (2001)

  • [文献書誌] 林なおみ, 生田孝至: "リフレクションにみる教育実習生の授業意識過程"日本教育工学会 第17回大会講演論文集. 795-796 (2001)

  • [文献書誌] 林なおみ, 生田孝至: "教育実習生の授業リフレクションにおけるメンター的アプローチ"第3回日本教師学学会発表要旨集. 7-9 (2002)

  • [文献書誌] 高橋喜一郎, 生田孝至: "アクションリサーチにおける『問題の確定』過程の事例研究"第3回日本教師学学会発表要旨集. 11-13 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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