研究課題/領域番号 |
12878137
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
中島 けい子 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (60065018)
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研究分担者 |
石浦 正寛 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (20132730)
續 順子 椙山女学園大学, 生活科学部, 助教授 (00065046)
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キーワード | ウキクサ / 老若化サイクル / サイトカイニン / 酵素活性 |
研究概要 |
1)ウキクサ(Lemma gibba)の培養条件と老化と若返り過程のコントロールに関する基礎的研究 ウキクサのフロンドの老化と若返りのサイクルは、一般に母フロンドが娘フロンドを7-9回産生するに従い次第に老化が起こり、娘フロンドの大きさは通常の母フロンドの0.6となる。その老化した小型のフロンドは、次にもとの大きさの孫フロンドを生産して若返る。このサイクルに影響を与える因子として、植物ホルモン、サイトカイニン、ジベレリンおよびアブシジン酸の投与実験を行った。3-30μMのサイトカイニンは、投与直後の娘フロンドの若返らせ、老化サイクルを短縮する。0.2-0.02μMのアブシジン酸は、老化と若返りサイクルを消去する。1μMのジベレリンは、老若化に影響を与えない。 2)老若化に伴い遺伝子のコントロールを受けていると推定される酵素の検出 (1)アルカリホスファターゼおよび酸性ホスファターゼ活性:老化したフロンドでは活性が低く、若返りフロンドの活性は高い。老若化との関連が認められる。 (2)リンゴ酸デヒドロゲナーゼ:NAD-MDH活性は、老化フロンドで低く、若返りによって回復する。NADP-MDH活性は、老若化に伴う変化顕著でない。 (3)アミノペプチダーゼ:アラニンアミノペプチダーゼとロイシンアミノペプチダーゼ活性は、老化に伴う活性の低下と若返りのよる回復が認められたが、グルタミン酸アミノペプチダーゼ活性は老化した母フロンドとその娘フロンドで活性が高い。たのペプチダーゼと異なる老若化との関連がある。
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