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2000 年度 実績報告書

老化に伴う脳神経細胞のテロメア動態

研究課題

研究課題/領域番号 12878145
研究種目

萌芽的研究

研究機関理化学研究所

研究代表者

高島 明彦  理化学研究所, アルツハイマー病研究チーム, チームリーダー(研究職) (00154774)

キーワードマウス / 脳 / 老化 / 神経細胞 / テロメア / テロメレース
研究概要

哺乳類動物テロメア配列に特異的なPNA(Peptide Nucleic Acid)蛍光物質標識プローブを作成し、マウス脳組織切片上でFluorescence In Situ Hybridization(FISH)を行い、共焦点レーザー顕微鏡を用いた細胞レベルでの核内テロメア動態の観察に成功した。海馬領域において錐体細胞の大部分ではテロメアは核内に散開していることが確認された。大脳皮質における一部の錐体細胞においてテロメア配置に極性が認められた。歯状回領域の果粒細胞においてもテロメアは核内に散開しており、シグナルは多形細胞層近位では増加傾向にあった。
性成熟以降、生後12ヶ月齢までは核内テロメア配置に加齢性変化は認められなかったが、全脳由来のDNAを用いたパルスフィールド電気泳動から脳におけるテロメア長は加齢とともに減少傾向にあることが認められた。今後、より高齢化したマウスを用いて検討を重ねる必要があると考えられる。
免疫組織化学によって、一部の神経細胞にテロメア修復因子(テロメレース)の一つの構成要素であるTERTの発現が認められた。現在、TERT陽性細胞の同定を各種神経細胞マーカーを用いて検討中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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