研究概要 |
(1)2000年6月17日に、研究代表者は東洋学園大学で「オープンプラットフォム、オープンデータ、および電子化漢文資料の共有」学会を主催した。会議には日本から15名の研究者が参加した。また、クリスチャン・ウィッテアン氏は特別招待講演者として台湾から来日参加した。会議後に、辞典の更なる開発計画の為に、特別会合を行い、XML形式の為のガイドラインを作成し、また、データ入力を可能にする為の大学生と大学院生を従事させる計画立案を行った。 (2)2000年7月〜1月までの研究期間では、スキャニング、OCR、およびデータ入力が大学院生と大学生によって行われた。約3,000の新しい語彙が辞典に追加され、現在、総語彙数は9,000にまで達している。 (3)2001年1月に、マイケル・ベッドー教授(英国、リーズ大学)が新しいメンバーとしてプロジェクトに加わった。ベッドー氏は非常に卓越した技術を有するXMLプログラマーである。彼はXSL、Xlinking、およびPerlに基づいて辞典を検索する新しいシステムを作成した。我々の知る限り、ユニコード(UTF-8)漢字を用いたXMLデータを処理できる検索エンジンは、我々のシステムが世界初である。ベッドー氏と共に6週間研究を続け、我々はこの新しいシステムを完成させた。2001年3月以降、その新システムはインターネットで利用可能である。辞典はhttp://www.acmuller.netの新しいウェブサイトに掲載されている。現在、我々は将来に於ける更なる大規模な辞典作成の為に、研究努力を続けている。
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