最終年度であるため、実際の調査やデータ収集は最小限にとどめ、成果の整理に努めた。特に最も分析の進んでいた、実験研究の部分について論文執筆を進めた。 ニホンザルは、ヒトと似たような会話規則を持った音声コミュニケーションをすることが知られているが、その発達的側面について明らかではなかった。実験的手法により、その会話規則を認知できるかどうかについて検討し、オトナとコドモで調べたところ、差異が認められたため、学習の可能性について論じ、論文を取りまとめ投稿した。現在リバイズをしている。 また、野外観察で得られた性行動やそれに関連した音声データについてもビデオ分析と音響分析を進め、結果について検討を重ねた。
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