研究概要 |
提案している洋上風力・潮力ハイブリッド発電システムについて、それぞれの発電システムの特性,システムとしての各発電機の容量比,ハイブリッド化のための電気回路構成,その制御方法などの要素研究を実施し,その有用性を検証することを目的としている.電力系統への連系方法,連系した場合の電力系統特性、エネルギー貯蔵装置を含めた連系特性、運用研究に発展させていく計画である。 シミュレーション実験とともにモデル実験を製作し、これによる検討を行う.シミュレーションによる検討を行うため,提案システムのモデル化を実施した.風力・風速あるいは潮力・海流速を入力とし,ブレード・スクリュー(ピッチコントロールなども含む),タービン,発電機(誘導機,同期機)の動特性,電力変換器(双方向インバータ,系統連系コンバータなど)をモデル化して,系統への連系特性を評価するシステムを構築した. モデル実験では、2kWベースの模擬システムを製作し、これを用いて出力変動抑制実験を実施し、良好な結果を得た。
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今後の研究の推進方策 |
今後,提案システムの小形実験モデルを整備・追加更新して,シミュレーションで提案した制御システムなどを,実際のモデル実験システムで検証し,シミュレーション実験にフィードバックする.シミュレーション実験では,実験で検証したモデルをベースに,現実の容量を想定した発電ファームを構築し,ファーム化(多機連系)における系統連系問題,安定化,系統事故時対策などを検討する.
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