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2014 年度 実績報告書

メコンデルタのマングローブ生態系における炭素貯留と循環

研究課題

研究課題/領域番号 12F02386
研究機関愛媛大学

研究代表者

大森 浩二  愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (10152258)

研究分担者 NGUYEN Tue  愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードマングローブ / 物質循環 / 安定同位体比分析 / 食物連鎖解析
研究実績の概要

2012年9月に、メコンデルタの中部に位置するCan Gio Mangrove Biosphere Reserve において、また、12月にはメコンデルタ最南端のCa Mau において調査を行った。また、2013年の10月には再度Can Gio Mangrove Biosphere Reserve において調査を行っている。2014年3月には、3地点目となるメコンデルタ最北端で調査を行った。各調査地点において、9つの直径7mの調査点を設け、マングローブ林本体の地上部炭素量、林床表面上の炭素量、地下2mの炭素貯蔵量を推定した。また、ベルジャー法により温暖化効果ガス(二酸化炭素・メタン・亜酸化窒素)放出量を推定した。生物群集へのマングローブ生態系の生産物の炭素物質量の寄与を炭素・窒素安定同位体比分析による食物網解析を通して評価するために、マングローブ林および周辺生息場所において、ベントス類(軟体動物類・甲殻類・魚類)を採集した。
・調査結果
マングローブ地上部炭素量としては、83.4±9.4から111.4±22.7 Mg/ha、地下炭素量としては、632.9±28.6から704.6±25.2 Mg/haの値を得ており、マングローブ林全体として、平均772.0±60.2 Mg/haの値となっている。これらの値は、マングローブ林の林辺部から中央部にかけて増加傾向が見られた。
炭素源のミキシングモデル解析より、マングローブ林床部のベントス類は40%程度がマングローブ生産物由来であり、縁辺部で20%程度の貢献度であった。多くの魚類は40%以上の寄与度をマングローブ生産物が影響を持っている。以上より、ベトナムのメコンデルタに発達するマングローブ生態系において、マングローブ生産物が周辺の生物群集に大きな影響を与えていること、また、大きな炭素貯留量を持っていることが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Dual isotope study of food sources of a fish assemblage in the Red River mangrove ecosystem, Vietnam2014

    • 著者名/発表者名
      Tue, N.T., Hamaoka, H., Sogabe, A., Quy, T.D., Nhuan, M.T., and Omori, K.
    • 雑誌名

      Hydrobiologia

      巻: 733 ページ: 71-83

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Carbon storage of a tropical mangrove forest in Mui Ca Mau National Park, Vietnam2014

    • 著者名/発表者名
      Tue, N.T., Dung, L.V., Nhuan, M.T., Omori, K.
    • 雑誌名

      Catena

      巻: 121 ページ: 119-126

    • 査読あり

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公開日: 2016-06-01  

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