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2013 年度 実績報告書

ホウ素に対する特徴的な応答を示す微生物の検索と解析

研究課題

研究課題/領域番号 12F02397
研究機関東京大学

研究代表者

藤原 徹  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授

研究分担者 AHAMAD Iftikhar  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 外国人特別研究員
キーワードホウ素 / 細菌 / ゲノム配列 / 変異
研究概要

ホウ素は植物の必須元素でありその生物との関わりは興味深いところである。真核生物においてはホウ素に対する応答にあまり多様性は無いが、細菌を中心とする微生物分野では幅広い多様性が見いだされることが多く、ホウ素についても様々な輸送や蓄積が見られるのではないかと考えられる。そこで本研究はホウ素過剰に耐性の微生物のホウ素耐性機構を明らかにするとともに、ホウ素耐性微生物を新たに検索することを目的としている。このような研究はこれまでに例が無く、生物とホウ素の新たな関係を明らかにする可能性がある。これまでのAhmed博士の研究によって、複数のホウ素過剰性を示す新種細菌が同定されている。これを基に、二つの柱で研究を進めるている。一つ目はこれまでにAhmed氏が同定した飽和濃度のホウ酸に耐性かつホウ素要求性の細菌のゲノム配列解析と、変異株の解析を通じて、超高濃度のホウ素に耐性を示す仕組みやホウ素要求性となる仕組みを分子レベルで明らかにする。もう一つは新たにパキスタン等の土壌からホウ素に関連した新たな微生物を同定することである。細菌とのホウ素の関わりについては、これまでにAhmed博士が同定した複数の菌株やパキスタンで同定された菌株ゲノム配列解析のためのDNA抽出方法の検討をへてDNA抽出やサンプル調整を行い、配列決定行いそのゲノム配列の特徴を明らかにした。また、パキスタンで見いだされた細菌についての同定のための研究を地道に継続しているいる。Ahmed博士の研究は極めて独自性が高く、細菌とホウ素の関係という新たな次元を切り開くものであり、本研究はこれまでに無かった、「ホウ素微生物学」への道を開くものであると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り進んでいると思う。

今後の研究の推進方策

現時点では特に大きな問題点はないとおもわれる。当初の予定通り進めて行きたいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Cellulomonas pakistanensis sp. nov. A Moderately Halotolerant Novel Plant Growth Promoting Actinobacteria2013

    • 著者名/発表者名
      Iftikhar AHMED, Takuji Kudo, Saira Abbas, Muhammad Ehsan, Takao Iino, Toru Fujiwara and Moriya
    • 学会等名
      13th International Conference on Culture Collections (ICCC13)
    • 発表場所
      北京(中国)
    • 年月日
      2013-09-23
  • [学会発表] Whole Genome Dissection of Boron-tolerant Bacteria2013

    • 著者名/発表者名
      Iftikhar Ahmed, Toshiya Iida, Moriya Ohkuma, Toru Fujiwara
    • 学会等名
      KVII INTERNATIONAL PLANT NUTRITION COLLOQUIUI
    • 発表場所
      イスタンブール(トルコ)
    • 年月日
      2013-08-19

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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