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2013 年度 実績報告書

海洋細菌におけるプロテオロドプシンの進化プロセス

研究課題

研究課題/領域番号 12F02404
研究機関東京大学

研究代表者

木暮 一啓  東京大学, 大気海洋研究所, 教授

研究分担者 朴 相和  東京大学, 大気海洋研究所, 外国人特別研究員
キーワード全ゲノム / プロテオロドプシン / 海洋細菌
研究概要

本研究は海洋のどのような微生物がプロテオロドプシン(PR)遺伝子を持っているのかを分離、培養およびその遺伝子解析を通して明らかにすること、次いで、プロテオロドプシン遺伝子の塩基配列を明らかにし、その遺伝子構造の特徴、遺伝子伝達経路などを明らかにしていくことを通じて、PR遺伝子の進化の全体像を描き出すことである。PRを保持する分離株は世界でもまだ少ないし、それらの分類的位置づけや生理性状も十分に明らかにされていない。そこで25年度研究は24年度に続いて茨城県大洗市と東北海域の海水から約100の微生物を分離した。それらに対してPR geneと16S gene sequenceを調べた結果、約10株のPR持ち株を新しく得た。本研究室に保存しているPR保持株と今研究で得たPR保持株中に新規性があると考えられる5株に対して(Polaribacter 3株 北極と日本近海から分離された株, Mesoflavibacter 2株 表水から分離)PR遺伝子とPR連関遺伝子の特徴を比べるために全ゲノムを解析中である。PR持ち株中に分類学上の位置が未知の株と今回得た難培養Verrucomicrobium株に分類学研究を行う予定である。24年度韓国インハ大学Cho教授と共同研究を行いCytophagia綱、Rhodothermaceae科に属する新属新種でRubrivirga marinaとしてInternational Journal of Systemic and Evolutional Microbiologyに発表した。また、細菌の分類関連の書籍として世界で最も広く読まれているThe Prokaryotes 4th edition, Other Major Lineages of Bacteria and the Archaea 中のChapter Rhodothermacese科の執筆を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

PR機能(光駆動)を利用した選別培養方法と装置の考案が課題として残っているが、PR保持株は分離され、分類的な研究は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

25年度までに得たPR持ち株と本研究室に保存しているPR持ち株中で選定しか5株の全ゲノム解析を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Rubrivirga marina gen. nov., sp. nov., a member of the family Rhodothermaceae isolated for deep seawater2013

    • 著者名/発表者名
      Sanghwa Park, Jaeho Song, Susumu Yoshizawa, Ahyoung Choi, Jang-cheon Cho, Kazuhiro Kogure.
    • 雑誌名

      International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology

      巻: 63(Pt 6) ページ: 2229-33

    • DOI

      10.1099/ijs.0.046318-0.

    • 査読あり

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公開日: 2015-07-15  

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