研究概要 |
・予備調査を踏まえて、アンケート票を改善し、研究エリア内の都市住民を対象に、本調査を実施した。特に、このアンケート票は、選択実験を中心にしたものであり、その指導を行った。すなわち、市民にとって、湿地保全にともなう動植物の保全価値と、農家の湿地における生産活動の制限、そして、そのために市民が支払ってもよい金額と関係を評価し、動植物の価値や農業活動の価値を行うものである。 ・そして、このアンケートをカントー市ほか4地区において実施し、合計818件のデータを収集した。 ・この結果については、現在、およその分析を終了し、研究成果の一部は以下の国際雑誌に受理された。 -Huynh Viet Khai and Mitsuyasu Yabe, "Choice modeling : assessing the non-market environmental values of the biodiversity conservation of swamp forest in Vietnam," International Journal of Energy and Environmental Engineering, 5:77, March 2014, Open Access, DOI 10.1007/s40095-014-0077-5 ・なお、以下の論文ついては、審査中である。 -Huynh Viet Khai and Mitsuyasu Yabe "The Demand of Urban Residents for the Biodiversity Conservation in U Minh Thuong National Park, Vietnam", Agricultural and Food Economics, Springer (Under-reviewing). ・この他、ハノイ市のベトナム水資源大学における第3回JSPS研究拠点形成事業(アジア・アフリカ学術基盤形成型)プロジェクト「東南アジア新興国流域圏における水環境統合管理ツールに関する研究拠点形成と人材育成」のコアプログラム国際セミナーに参加し、研究の初期段階での成果を発表した。報告タイトルは「ベトナムにおける湿地林の生物多様性に対する支払意志学」であった。 ・さらに、宮崎市で行われた、日韓国際シンポジウムに参加し、環境価値評価やベトナムの湿地保全等について、関係研究者らと意見交換を行った。
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