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2012 年度 実績報告書

SUMO:SBMのタンパク質 - タンパク質相互作用阻害剤の発見

研究課題

研究課題/領域番号 12F02509
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

ZHANG Kam  独立行政法人理化学研究所, Zhang独立主幹研究ユニット, ユニットリーダー

研究分担者 VOET Arnout  独立行政法人理化学研究所, Zhang独立主幹研究ユニット, 外国人特別研究員
キーワードSUMO-SBM / バーチャルスクリーニング / Poisson-Boltzmann
研究概要

構造解析とバーチャルスクリーニングにより、我々はSUMOとSUMO結合モチーフ(SBM)の結合を阻害する異なる構造を持つ複数の化合物を同定した。ALPHA-screenアッセイあるいは、SPRアッセイを用いて、これらのヒット化合物のSUMO-SBM結合阻害活性およびSUMO1およびSUMO2/3結合親和性を評価した。最も強い化合物は3μMでSUMO-SBMの結合を阻害した。現在、得られた阻害剤の類縁体について評価すると同時に、細胞内での効果について検討中である。
理化学研究所のNMRチームとの共同研究によって、我々はSUMOと阻害剤の結合サイトをマップし、SUMOと阻害剤複合体の3D構造を解くことが出来た。NMRの結果から得られた結合様式は、計算科学的に得たモデルと一致しており、今後の化合物の最適化のための有益な情報となる。
我々が発見した配位子は、のような薬剤であり、SUMOの生化学を調査するために、将来の薬やツールへと発展する大きな可能性を秘めている第一小分子リガンドである
平行して我々は、タンパク質とリガンド間のPoisson-Boltzmann静電学類似性を評価するためのコンピューターツールを開発し、EleKitと命名した。本ツールは、タンパク質間相互作用を阻害する小分子化合物をバーチャルスクリーニングに有用であることを示した。現在投稿準備中である。
EleKitは無料で、他の研究者に使用できるようになります

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

共同研究者の献身的な貢献もあり、本プロジェクトは当初の計画通りに進んでおり、特記すべき問題は無い。

今後の研究の推進方策

今後は研究計画通りに行う予定である。化合物とSUMOイソフォーム間の定量的構造活性相関モデルの構築に焦点を絞り、今年度得られた構造情報と組み合わせることで、細胞内におけるSUMO認識機構の生理的な役割を調べることが出来る特異的なプローブのデザインが可能になると期待できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Computational Methods for the discovery of SMPPII2013

    • 著者名/発表者名
      Arnout R. D Voet
    • 学会等名
      Drug Discovery Chemistry
    • 発表場所
      Munich, Germany(招待講演)
    • 年月日
      20130319-20130320

URL: 

公開日: 2014-07-16  

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