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2013 年度 実績報告書

戦後日本における”コレアナ”表象をメディア全般に亘って検証する。

研究課題

研究課題/領域番号 12F02701
研究機関明治学院大学

研究代表者

斉藤 綾子  明治学院大学, 文学部, 教授

研究分担者 DEW Oliver  明治学院大学, 文学部, 外国人特別研究員
キーワードポストコロニアル映画 / 映像アーカイブ / 映画祭 / 在日コリアン
研究概要

「アーカイブ」という用語は重要な知の領域を示すだけでなく、映像メディアにおいても収集・排除・保存・展示・使用可能にするなどの様々な具体的な実践を指している。近年「記憶として映像」をテーマにする研究が増えている中で、アーカイブ理論・実践を含めることができたら、映像と知識の関係に関してさらに具体的・歴史的理解を深めることができるだろう。最近の研究では、長編劇映画に限らず、PR映画・ニュース映画・教育映画・民族団体の映画・ホームムービーなどを含めた「隠された映像」に大きな関心が寄せられ、「映画」という用語が指す意味も大幅に拡充されているといえる。こうした広がりの中で、ポストコロニアルの視点に基づく映像実践は最も有益な分野の一つである。本研究は、広く映像文化を歴史的に理解するために、次の3つの連結された視点を再考することを目的とする。(1)私的な映像アーカイブと映像保存サークル、(2)そのアーカイブを利用した、ニュース・PR・ホームムービーなどの映像を取り入れて編集したドキュメンタリー(3)日本映画における民族観をテーマにする回顧展の映画祭。本研究が目指すのは、ポストコロニアル・アーカイブとして日本の映像を調査することであり、このような試みは「映像メディアに対して新しい知の体系をどのように構築できるか」という問に対する答えを模索することになるだろう。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

映像アーカイブの代表者と相談し、アーカイブと映画祭に対する資料収集し、暫定的な結果を学会で発表し、論文の執筆では良い進展があります。

今後の研究の推進方策

研究の結果を学会で発表しつづいています(第4回London Film and Mediaの学会、ロンドン大学、第11回Asian Cinema Studies Societyの学会、マカオ大学)。
発表に基づく原稿執筆 : 1)Journal of Japanese and Korean Cinema2014年出版予定、2)『The Japanese Cinema Book』British Film Institute2015年出版予定、3)日本のポスト・コロニアル映画に対して本を執筆、2015年出版予定。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 呉徳洙―なぜ在日にこだわったのか2013

    • 著者名/発表者名
      呉徳洙、オリバー・デュー(聞き手)
    • 雑誌名

      『大島渚 : 〈日本〉を問いつづけた世界的巨匠』文藝別冊/KAWADE夢ムック

      ページ: 68-71

  • [学会発表] "Imujin-gawa"/ Kamo-gawa : pop appropriation in the season of politics2014

    • 著者名/発表者名
      Oliver DEW
    • 学会等名
      都市の中の外国人
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2014-01-25
  • [学会発表] The vernacular archive : mapping the spaces of amateur and non-theatri cal film2013

    • 著者名/発表者名
      Oliver DEW
    • 学会等名
      明治学院映像研究会
    • 発表場所
      明治学院
    • 年月日
      2013-07-19
  • [学会発表] Excavating the Zainichi yakuza film2013

    • 著者名/発表者名
      Oliver DEW
    • 学会等名
      Kinema Club XII
    • 発表場所
      イェール大学
    • 年月日
      2013-04-13

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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