研究課題/領域番号 |
12F02740
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石川 正俊 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授
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研究分担者 |
BERGSTROM Niklas 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | 高速トラッキング / 物体トラッキング / コンピュータビジョン / 高速カメラ |
研究概要 |
物体のトラッキング法はロボットの分野、またはコンピュータビジョンの分野において多く利用されている方法等である。精度の高いトラッキングが可能であれば、そのような方法を利用した幅広い応用が期待される。トラッキングをより速くする目的は、高速に動いている物体・動物などを追跡することがである。高速に画像が取得できるカメラが開発されてきておるが、固定されたカメラでその物体・動物を追跡するのに、広角レンズを使うことは必要となるが、それで追跡されている物体は小さくなり、応用は少ない。本研究室にて発見されたトラッキングシステムにてカメラの視線が高速に変えられており、望遠レンズを用いる。それで物体が大きく見えて、幅広い応用が期待される。昨年度は固定されているカメラで実験を行ったが、今年度サッカードミラーのトラッキングシステムで実行し、実験をし始めた。従来はそのシステムで認識しやすい物体を対応したが、提案した手法では色も形も変わる物体も対応できるようになった。だが、実験の結果でも、提案した手法の弱点が明らかになった。その弱点に対して、昨年度の研究の推進方策で述べたように、色情報を、三次元情報に拡張することを試した。しかし、現在は三次元情報の低い精度の手法でも、三次元画像処理の時間が長い。その結果、他の情報を用いる必要があると考えておる。その一つは特徴点である。本年度も特徴点の手法の調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、昨年行った論文投稿はアクセプトされ、11月に国際学会で発表した。提案したトラッキング法を本研究室のサッカードミラー(駆動鏡面を用いた高速視線制御デバイス)にて実行した。その実行は複雑であるため、予定より遅れている。サッカードミラーで実験を行ったが、さらに実験が必要である。現在使っている情報を三次元情報に拡大する実験も行ったが、1ms以内での高速処理はまだ達成していない。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究は現在使っている情報の上、特徴点を使用する予定である。物体と背景の色は似ていると色で基づいたトラッキング法は物体と背景を区別できない。特徴点は物体のパターンの特徴を表す。トラッキング法は特徴点を色と同時に用いると背景と物体は区別しやすくなると考えられる。提案するトラッキング法お用いて、実験を行い雑誌論文を書く予定である。
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