• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

SOFC多孔質電極の微構造を考慮した直接内部改質反応の評価

研究課題

研究課題/領域番号 12F02754
研究機関京都大学

研究代表者

吉田 英生  京都大学, 工学研究科, 教授

研究分担者 BRUS Grzegorz  京都大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
キーワード改質反応 / 固体酸化物型燃料電池 / 多孔質 / 実験
研究概要

本研究は固体酸化物形燃料電池(SOFC)の燃料極において炭化水素燃料の水蒸気改質反応を進行させるいわゆる直接内部改質に注目しするものである. 燃料極に含まれるニッケルを触媒として直接内部改質を行うことで, システムの簡略化・低コスト化が可能となるが, 水蒸気改質は強い吸熱反応であるため熱管理には一層の注意が必要である. そこで直接内部改質の反応速度の正確な見積もりが必須だが, これまで報告されている反応速度式には大幅なばらつきがある. 本研究は, 電極微構造と改質反応の相関を実験的に明らかにすること, そして信頼性の高い反応速度式を得ることを目的とする、さらにこれを数値解析に組み込むことで, 直接内部改質を伴うSOFCにおける熱管理について基礎的知見を得る.
第二年度となるH25年度は, 前年度確立した方法によって, 改質実験に供する試料を系統的に作製した. 既存の反応実験装置を本研究に合致するように改良し, 改質実験を行った. 加湿メタンを燃料とし, テストセクション部を電気炉で所定の高温に保ちつつ, 燃料の供給流量, スチームカーボン比を変更して反応後のガスの成分を分析した. また, 改質実験後の試料の微構造を集束イオンビームを備えた電子顕微鏡で観察し, その3次元微構造データを取得した. 得られた微構造データから各層の体積分率, 連結性, 屈曲度ファクタ, 比表面積, 接触面積密度等の微構造パラメータを定量化することにより, 改質反応の活性と相関の高い微構造パラメータを明らかにした, 得られた微構造データと改質反応実験の結果から, 多孔質中のニッケル表面積あたりの反応速度式の導出を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験は順調に行われ, 当初の研究計画通りに進展させることができた.

今後の研究の推進方策

2年目を終え, 研究は計画通りに進展している. 今後は本年度得られた反応速度式を適用した数値解析を展開する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Tortuosity of an Anode-Supported Solid Oxide Fuel Cell Estimated from Saturati on Currents and a Mass Transport Model in Comparison With a Real Micro-Stru cture2013

    • 著者名/発表者名
      G. Brus, K. Miyawaki, H. Iwai, M. Saito and H. Yoshida
    • 学会等名
      Smart Energy Conversion & Storage, 4th Polish Forum
    • 発表場所
      Krynica (ポーランド)
    • 年月日
      2013-10-02

URL: 

公開日: 2015-07-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi