研究課題/領域番号 |
12F02764
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
井田 茂 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授
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研究分担者 |
LEWIS Karen 東京工業大学, 大学院・理工学研究科(理学系), 外国人特別研究員
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キーワード | 系外惑星 / 巨大ガス惑星 / 衛星 |
研究概要 |
本研究では、トランジット(惑星による中心星の食)観測によって、系外の巨大ガス惑星の衛星の検出が可能かどうかの理論モデルを構築し、実際にケプラー宇宙望遠鏡による公開観測データを解析して、検出を試みると同時に、それがどのように惑星・衛星形成理論モデルに制約を与えるのかを調べることを目標としている。 たとえば、現存の理論モデルでは、巨大ガス惑星の衛星の最大質量は中心惑星の1/10000程度とされている。観測的には大きな衛星ほど検出されやすいので、この限界質量以上の衛星が検出されなければ、理論モデルは妥当だということになる。一方、限界質量以上の衛星が検出されれば、理論モデルに問題があるか、または標準的な微衛星集積による衛星形成モデルではなく捕獲などの他の衛星形成モデルを考えなければならないことになる。 衛星形成・進化理論は、これまで、太陽系内の惑星の衛星という、数少ないサンプルについてのデータと比較検討せざるを得なかったが、本研究のように系外惑星にその比較対象をひろげることで、一般的な議論が可能となる。 H24年度は、中途からの研究開始であったが、ケプラー宇宙望遠鏡による公開観測データを実際に取得し、衛星の新しい検出方法を考案した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
H24年度は中途からの研究開始で限られた時間内であったが、ケプラー宇宙望遠鏡による公開観測データを実際に取得して解析を始めることで、衛星の新しい検出方法を考案するなどの進捗が得られた。
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今後の研究の推進方策 |
観測データの取り扱いについては、観測研究者のノウハウが必要だと思われるので、観測グループとの直接の議論を積極的に進める。
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