研究課題/領域番号 |
12F02775
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
蟹江 憲史 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 准教授
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研究分担者 |
KABIRI N 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | 持続可能な開発目標 / ガバナンス / 持続可能な開発 / 生物多様性 / 気候変動 |
研究概要 |
二年目に当たる、本年度は、2015年に達成期限を迎えるミレニアム開発目標(MDGs)後の2015年以降の開発・成長目標において、東アフリカ共同体(EAC)と南部アフリカ開発共同体(SADC)の地域共同体と気候変動について、また、国連決議に基づいた、持続可能な開発目標のガバナンスについてさらなる研究を進めた。東アフリカ共同体加盟国すべての国において、フィールドワークを行い、当研究に必要な様々なデータの収集を行うことができた。また、今年度までに集めたデータをもとにした研究成果の一部について、国際コモンズ学会に於いての発表やワークショップ参加、6th Scientific and Policy Conferenceにおいての研究発表を通して、当研究の必要性と重要性を改めて認識するとともに、様々なフィードバックを得ることができた。また、当研究と密接な関わりがある、ケニア環境省の気候変動担当官、ケニア農林水産省の気候変動担当官等と打ち合わせ、ケニアの気候変動や、生態系についての権威である担当者から様々な研究に関する、貴重な情報を得ることが出来、新たなネットワークを構築することが出来た。また、タンザニアのアルーシャにおいてはTanzania Natural Resources Forum (TNRF)や、African Wildlife Foundation (AWF)、East African Legislative Assembly (EALA)の各担当者からも、貴重な情報やデータを入手することが出来た。Africa Climate Conferenceでの、Parallel Session V : Africa in a Changing Climateにおいての発表では、様々な意見交換とディスカッションにより、更なる知見を得ることが出来た。今年度に得られたこれらすべての成果を、今後、具体的に国際開発を実現するような目標や指標を同定し、またその実現のためのガバナンスのフレームワークを導き出す準備として整えて行きたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画に則って、順調に、データの収集及び分析、国際会議、ワークショップでの成果発表など、研究をさらに進展させることができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、最終段階のインプットを行うとともに、持続可能な開発目標のガバナンスについてさらに研究を進めていく、これに伴い、東ティモールのディリのg7+事務局と"Limited Statehood"の分野における国連と持続可能な内発目標のガバナンスについての論文発表も含まれる。今までに得られた成果については、引き続き、国内外でのカンファレンス、公開討論会などで発表を行っていく、今までに提出した論文を、得られたデータや、フィードバックをもとに更なるブラッシュアップを行っていく。これにより、国際開発を実現するような目標や指標を同定し、またその実現のためのガバナンスのフレームワークを導き出して行く。
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