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2013 年度 実績報告書

ローカル・グローバル環境変動下における日本のサンゴ礁の社会・生態学的脆弱性評価

研究課題

研究課題/領域番号 12F02800
研究機関東京工業大学

研究代表者

灘岡 和夫  東京工業大学, 大学院情報理工学研究科, 教授

研究分担者 COLLIN A.m.  東京工業大学, 大学院情報理工学研究科, 外国人特別研究員
キーワードサンゴ礁 / 脆弱性 / 回復力 / GIS / リモートセンシング / 環境変動
研究概要

今年度は、初年度に取得・整備を終えた全南西諸島域に関するGISおよびリモートセンシングデータセットを解析することで、以下に示す解析を進めた。
サンゴ礁生態系と関連する社会経済学的情報を信頼性の高い方法で結合した後、サンゴ礁が経済的に発展した沿岸海域にもたらす生態系サービスに着目し解析した。上述の全南西諸島域について整備した高解像度モザイク画像から、これらのサンゴ礁が存在することで、隣接する陸域をより住みやすいものにしていることが明らかになった。経済発展を遂げた日本の様な国で、サンゴ礁が沿岸保護の役割を果たすという知見は本研究により世界で初めて示されたと考えられる為、この成果は論文としてまとめ、国際的に評価の高いProceedings of the National Academy Sciences (PNAS)に近日投稿予定で準備中である。
日本のサンゴ礁生態系と社会経済システムを結びつける主要因子を明らかにした後、全南西諸島域についてサンゴ礁に関連する社会経済学的レジリアンス(回復力)を評価した。我々は2000年~2010年の期間についてGISデータとリモートセンシングデータを結合し解析することで、この社会経済学的レジリアンスの時空間構造を解析してきた。またこうした社会経済学的レジリアンスをモデル化し、今後100年にわたるレジリエンスを最新のIPCC (2013)シナリオに基づく海水温・海面上昇下で計算した。この成果は、2014年2月に米国ハワイで開催されたOcean Sciences Meetingで発表した。また同内容を論文としてまとめ、Ecology and Societyに投稿予定で準備している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の目的に挙げた項目に関する解析はほぼ終え、現在論文を執筆し成果を報告するべく準備を進めている。故に、研究は概ね順調に進展していると評価している。

今後の研究の推進方策

既に2013年4月と2014年2月の国際学会で報告した成果に関して、今後は論文化を進める。成果は少なくとも3報の論文としてまとめ、Remote Sensing of Environment, Proceedings of the National Academy Sciences, 及びEcology and Societyに投稿予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Mapping the resilience of the coral reef socio-ecosystems in Japan2014

    • 著者名/発表者名
      Collin, A. and K. Nadaoka
    • 学会等名
      Ocean Sciences Meeting
    • 発表場所
      米国・ハワイ・ホノルル
    • 年月日
      2014-02-27

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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