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2012 年度 実績報告書

土壌動物の生態学・行動生物学

研究課題

研究課題/領域番号 12F02805
研究機関京都大学

研究代表者

舟川 晋也  京都大学, 地球環境学堂, 教授

研究分担者 GEDEON Csongor  京都大学, 地球環境学堂, 外国人特別研究員
キーワード土壌動物 / 土壌生物 / 生物多様性 / 物質循環
研究概要

土壌動物は、土壌有機物の分解を担う重要な役割を果たすことが広く知られる一方、その生態に関しては、現場での観測が極めて困難なことから詳細には明らかにされてこなかった。本研究では、これまで室内実験を中心として明らかにされた土壌動物の生態に関する知見を更に広げるべく、申請者が所属する海外研究チームが、ハンガリーにおいて新規に開発したEDAPHOLOG-SYSTEMを用いることで、圃場レベルでの土壌動物の生態の解明に挑む。
初年度は、EDAPHOLOG-SYSTEMの日本国内における使用を目指し、機材の日本国内で使用するための機器の修正に関する技術的作業ならびに打ち合わせを、ハンガリーの技術者および共同研究者との間で主にメールでやり取りした。また、日本における試用としてのEDAPHOLOG-SYSTEMを1式分輸入し、それを用いた予備実験を実施した。これらに加えて、次年度以降開始予定の圃場試験で採取する土壌動物を観察するために、顕微鏡設備を整えるために必要な資機材を購入した。
また、一連のやり取りの過程で当初の予定から、輸入可能なEDAPHOLOG-SYSTEMの数が減少せざるを得ないことが判明し、それに伴う次年度以降に開始予定の圃場試験の調査地を3地点から1地点に絞る必要にせまられ、その選定に取りかかった。この調査地の選定に関しては次年度の出来る限り早い段階で終了させ、速やかに圃場試験を開始する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

既にEDAPHOLOG-SYSTEMを日本国内で使用するための機器のマイナーチェンジは終了しており、その手法も確立した。一方、輸入可能なEDAPHOLOG-SYSTEMの数を減少せざるを得ないことになり、次年度以降に開始する調査地を1地点にする必要にせまられた。また海外研究機関内の機材輸入に関する事務手続き上の諸問題から、必要な全ての機材の輸入が初年度中には終了しなかったため、EDAPHOLOG-SYSTEMを使用した土壌動物の圃場レベルにおける実測作業の準備を初年度中に完了させることが出来なかった。これらの理由により、現在の達成度を(3)やや遅れているとした。

今後の研究の推進方策

本研究の遂行に必要な実験機材の輸入を速やかに終了させるために、引き続き海外研究機関との連絡を取り続ける。また状況に応じては、申請者がハンガリーの研究機関へ直接赴き、事態の解決を測ることも念頭にいれ対応する。
また、日本国内における圃場試験を行うため、調査地の選定(現時点では京都府吉田山を予定)を速やかに終了させ、実験機材抜きでも開始できる気象観測・土壌調査・ならびに土壌動物調査を速やかに開始したうえで、準備が整い次第、土壌動物の実測を開始する。

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公開日: 2014-07-16  

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