研究課題/領域番号 |
12F02812
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研究機関 | 独立行政法人物資・材料研究機構 |
研究代表者 |
葉 金花 独立行政法人物資・材料研究機構, 環境再生材料ユニット, ユニット長
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研究分担者 |
WU C. (独)物質・材料研究機構, 環境再生材料ユニット, 外国人特別研究員
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キーワード | 低炭素社会 / エネルギー代替 / エコ環境技術 / エネルギー利用技術 / 持続可能な社会発展 |
研究概要 |
低炭素社会を構築する研究は、昨今の世界エネルギー情勢下で、最も注目を集める研究分野の一つとなっている。低炭素社会の構築にf影響を与える要素として、国の政策、技術の発展と進歩、厩間資本の関与、市場開拓、社会意識や消費者の心理などがあげられる.本研究の目的は、低炭素社会を実現するアプローチに関して、比較検討を行うことである。今年度の研究概要は以下の通りである: 1)異なる国、地域におけるエネルギー環境技術開発に関するアプローチを比較研究した。 2)再生可能なエネルギーとエコ環境技術の発展動向に関し、分析研究を行なった。 具体的には: 1、文献等の調査を通じ、研究する対象地域の規模の大きさをまず決定し、それから、代表的な大規模な国や地域の幾つかを研究調査地域として選択した。 2、文献等の調査を通じ、代替エネルギーの発展動向を分析研究し、その動向に沿って、主要なグリーンエネルギー技術とエコ環境技術を分析研究の対象として選択した。 3、上記調査研究地域と対象に合わせてデータ調査、収集及び分析を展開した。 4、調査研究区域内のエネルギー開発ロードマップと低炭素技術の開発動向について定性的な分析結果を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度に計画した研究目標を概ね達戒した。異体的には: 1、代表的な大スケール国として日本、米国、中国、および英国を比較研究の対象として選択し、近年のエネルギー安全保障問題や気候変動が明らかとなった時の各国政府の対応、関連する環境政策の変化、低炭素社会を探求・構築する意思決定システムについて比較研究を行った。 2、代替エネルギーに関する上記4カ国におけるエネルギーの開発と低炭素技術開発のロードマップを分析した。特に太陽光高度利用技術、燃料電池と水素エネルギー利用技術、光触媒環境浄化技術、光触媒二酸化炭素変換技術、太陽光発電や風力エネルギー統合技術の動向について詳細に分祈研究し、低炭素社会を構築するにあたって、上記技術の進歩が果たす役割を調査した。 上記調査研究は次年度のより詳細で高度な分析研究を行うための基礎データと定性分析を提供し、当研究テーマの全体目標の達成に重要な役割を果たした。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究を踏まえ、次年度は以下の研究を遂行する予定である: 日本、米国、中国、および英国の四か国におけるエネルギーや環境産業の発展政策および刺激政策ツールについて比較研究を行う。 2.再生可能なエネルギーとエコ環境塵業の発展状況、直面している悶題、チャンス及び課題について分析研究を行う。 3.再生可能なエネルギーとエコ環境技衛移転モードについて調査する。 4.研究から市場へ:典型的な産業化のケースについて分析する。 5、知識の革新、技術革新と産業のイノベーションの関係について研究を行う。 次年度において、本研究テーマの中心的な研究目標を達成し、国別の経済、エネルギー、環境の3E協調に基づく持続可能な低炭素社会の構築モデルについて研究する。
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