研究課題/領域番号 |
12J00566
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
佐々木 羊介 宮崎大学, 農学部・獣医学科, 特別研究員(PD)
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キーワード | 疫学 / 養豚 / ベンチマーキング / 生物統計学 / 飼養管理 / 繁殖成績 / 経済性 / 畜産 |
研究概要 |
養豚生産農場における生産性や経済性の改善および動物福祉の向上を目的として、以下のような研究を繁殖疫学の手法で行ってきた。 ●口蹄疫発生地域における口蹄疫発生前後の生産性の比較 2010年に発生した口蹄疫により、宮崎県内の養豚農家では127戸、約22万頭の豚が殺処分された。その中でも、特に伝染性が顕著であった児湯・川南地域ではワクチン接種が実施され、接種後に殺処分が行われた。この地域では、口蹄疫清浄化後、地域としてオーエスキー病(AD)と豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)を陰性として維持している。そこで、この特定疾病(ADIPRRS)フリー地域における口蹄疫発生前後の生産性を調査した。特定疾病フリー地域内における一貫経営農場3農場より、口蹄疫発生前後における繁殖成績・肥育成績の生産記録を収集した。調査を実施した3農場において、一腹当たり生存産子数と離乳子豚数は経営再開前後で差がなかった。離乳時一腹体重は経営再開後のほうが重かった。肥育成績では、肥育中事故率が経営再開後で低かった。また、経営再開後における出荷日齢は再開前と比べて約20日早かった。今後は当地域における調査実施農場数を増やし、成績の動向を調査していく。 ●宮崎県内の養豚生産農場を対象とした生産性の調査 上記した特定疾病フリー地域を中心として、特定疾病フリーの利点の定量化および飼養管理と生産性の関連性を明らかにするために、宮崎県内における養豚生産農場を対象とした生産性の調査を実施した。調査対象とする農場や生産成績の収集方法を検討するために、関連団体との協議を行なっている。収集する記録は二種類とし、月別の農場成績と母豚毎の各産次記録を収集する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りに調査が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
現在まで行なってきた内容を継続して実施する。研究を遂行するにあたり、関連団体との協議および打ち合わせの回数を増やし、生産現場との連携体制を強化していく予定である。
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