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2013 年度 実績報告書

T2K実験におけるニュートリノ振動の測定と反ニュートリノ振動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12J01570
研究機関京都大学

研究代表者

鈴木 研人  京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワードT2K / ニュートリノ振動
研究概要

T2K実験は、加速器によって得られたミューオンニュートリノを用いて、電子ニュートリノ出現事象による振動パラメータθ13の測定、そしてミューオンニュートリノ消失事象による振動パラメータθ23、及び混合状態の質量二乗差Δm^2_23の精密測定を行っている。炭素標的から280mに設置された前置検出器及び295㎞離れた大型水チェレンコフ検出器(Super-K)にてニュートリノ事象数をはかり、両者を比べる事で振動パラメータの測定を行う。2013年5月までに測定したデータを用い、同年にθ13がゼロである事を7.3σの統計的有意性で棄却した事を発表した。さらに、同データを用いて世界最高精度でθ23を測定し、今年2014年にその結果を発表した。ニュートリノ振動で現在残されている課題としては、1.)レプトンセクターでCP保存が破れているのか、2.)質量階層性、3.)θ23は最大混合(45度)なのか、という主にこの3点が挙げられる。これらの課題を解決するためにも、反ミューオンニュートリノを用いたニュートリノ振動の測定は大変重要であると考えられている。私はこの反ミューオンニュートリノの生成量を検証するためにCT (Current monitor)を用意し炭素標的下流118mに設置準備を行った。このモニターにより反ニュートリノと共に生成された反ミューオンの量を測定が出来る事が期待され、その結果として、反ニュートリノの生成を確認する事ができる。現在T2K実験で測定されている振動パラメータの不定性の原因としてニュートリノ反応モデルの不定性によるものが大きい。この不定性は反ニュートリノの測定においても大きな影響を与えると考えられている。私はCTのR&Dと平行して、前置検出器に近い位置に設置した主に鉄及び炭素で構成された検出器「INGRID」を用い、未だ測られていないエネルギー領域におけるニュートリノ反応断面積の測定を行った。この解析による結果、測定値は現在のニュートリノ反応モデルと矛盾しない事が分かった。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Observation of Electron Neutrino Appearance in a Muon Neutrino Beam2014

    • 著者名/発表者名
      K. Abe, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review Letters

      巻: 112 ページ: 1-8

    • DOI

      10.1103/PhysRevLett.112.061802

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Measurement of Neutrino Oscillation Parameters from Muon Neutrlno Disappearance with an Off-axis Beam2013

    • 著者名/発表者名
      K. Abe, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review Letters

      巻: 111 ページ: 1-8

    • DOI

      10.1103/PhysRevLett.111.211803

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Measurement of the Inclusive NuMu Charged Current Cross Section on Carbon in the Near Detector of the T2K Experiment2013

    • 著者名/発表者名
      K. Abe, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review D

      巻: 87 ページ: 1-22

    • DOI

      10.1103/PhysRevD.87.092003

    • 査読あり
  • [学会発表] T2K実験ニュートリノモニターを用いたニュートリノ反応断面積の測定結果2014

    • 著者名/発表者名
      市川 温子(国際会議出席のため代わりに発表)
    • 学会等名
      日本物理学会 2014 春季大会
    • 発表場所
      東海大学(神奈川)
    • 年月日
      2014-03-29
  • [学会発表] Status of Neutrino Cross Section Measurements in the T2K Experiment2014

    • 著者名/発表者名
      鈴木 研人
    • 学会等名
      MoriondQCD 2014
    • 発表場所
      Hotel Planibel (La Thuile, Italy)
    • 年月日
      2014-03-27
    • 招待講演
  • [学会発表] T2K実験ニュートリノモニターを用いたニュートリノ反応断面積の測定結果2013

    • 著者名/発表者名
      鈴木 研人
    • 学会等名
      日本物理学会 2013 秋季大会
    • 発表場所
      高知大学(高知県)
    • 年月日
      2013-09-22

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公開日: 2015-07-15  

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