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2014 年度 実績報告書

渦輪の衝突による粒状体表面のパターン形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12J02388
研究機関東京農工大学

研究代表者

吉田 隼也  東京農工大学, 大学院工学研究院, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード渦輪 / 粒状体 / パターン形成
研究実績の概要

本研究では、渦輪の衝突によって粒状体表面上に形成される衝突痕の形成機構解明を目的としている。現在までの研究により、衝突痕は粒状体表面に衝突した渦輪(一次渦輪)と境界面上に発生した渦輪(二次渦輪)によって形成されていることが解明され,また、渦輪のレイノルズ数(慣性力/粘性力)が衝突痕形成の有無や衝突痕の形状に影響を及ぼしていることが確認された。このような渦輪のレイノルズ数や衝突前後の渦輪の変形過程と衝突痕断面形状との関連性の解明のため、渦が発生させる粘性応力によって粒状体が動かされることを仮定した二次元渦対モデルによる数値解析を行った結果、実験結果と同様の傾向が見られた。
昨年度までの研究においては、渦輪の半径はほぼ一定であり、渦輪の運動速度を変化させることによってレイノルズ数を変化させていたため、衝突痕形成の有無や形成過程、衝突痕の形状がレイノルズ数のみによって決定されるか否かについては不明確な点が残されていた。そこで、本年度の研究においては、同一レイノルズ数で半径の異なる渦輪を使用することで、衝突痕形成の有無や形成過程がレイノルズ数のみによって決定されるか否かについて確認することを目的とした。本年度の研究の結果、渦輪半径によって無次元化した渦輪の軌跡は渦輪の半径によらずほぼ同様であり、また、衝突痕の形成の有無も半径によらずレイノルズ数約3000が臨界値となることが確認された。一方、衝突痕の掘削深さは、渦輪半径が異なる場合極めて大きな差が生じた。渦輪の軌跡及び粒状体表面に発生する粘性応力に着目した考察を行った結果、同一レイノルズ数の場合、粒状体表面に発生する応力は渦輪半径の二乗に反比例して減少するという結果を考えられ、このため、同一レイノルズ数の場合、半径の大きい渦輪の場合ほど粒状体表面上の応力が減少し、掘削深さが減少していると推測される。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Pattern Formation Due to the Collision of the Vortex Ring on a Granular Layer2015

    • 著者名/発表者名
      Junya Yoshida and Osamu Sano
    • 雑誌名

      Journal of the Physical Society of Japan

      巻: 84 ページ: 0144031-0144036

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 渦輪の粒状体表面への衝突によるパターン形成機構Ⅶ2015

    • 著者名/発表者名
      吉田 隼也,村山能宏
    • 学会等名
      日本物理学会 第70会年次大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2015-03-21 – 2015-03-24
  • [学会発表] 渦輪の粒状体表面への衝突―不安定性と衝突痕IV2014

    • 著者名/発表者名
      吉田 隼也,村山能宏,佐野 理
    • 学会等名
      日本流体力学会 年会2014
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2014-09-15 – 2014-09-17
  • [学会発表] 渦輪の粒状体表面への衝突によるパターン形成機構VI2014

    • 著者名/発表者名
      吉田 隼也,村山能宏,佐野 理
    • 学会等名
      日本物理学会 秋季大会2013
    • 発表場所
      中部大学
    • 年月日
      2014-09-07 – 2014-09-10

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公開日: 2016-06-01  

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