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2014 年度 実績報告書

ラム波非線形伝搬挙動の解明による積層材料の高効率・高感度非破壊評価原理の確立

研究課題

研究課題/領域番号 12J02517
研究機関京都大学

研究代表者

松田 直樹  京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードラム波 / ガイド波 / 非線形特性 / 材料力学 / 超音波 / 非破壊評価
研究実績の概要

本年度はガイド波における高調波発生挙動について実験的および理論的な検討を行い, 以下に示す結果をそれぞれ得た.
1. 材料の表面近くを伝搬するガイド波の一種であるレイリー波の高調波発生挙動に関する実験的な検討を行った. アルミニウム合金ブロックにレイリー波を励起し, レーザ・ドップラー振動計を用いて試験片の表面振動を測定した. 測定された波形から基本波および二次高調波振幅の二次元的な分布を評価した. 既往の多くの研究では, レイリー波がその伝搬方向と垂直な方向に対して一様な振幅分布を持つことが仮定されているが, 本実験により, 実用的に用いられる有限の大きさのトランスデューサから生じるレイリー波ではその仮定が成り立たないことが示された. また, 定量的な材料非線形性の評価のためには, レイリー波の幾何的な拡散の影響を考慮する必要があることを示した.
2. 積層材料中を伝搬する高調波発生挙動に関する数値的な解析を行った. 本研究では2枚のアルミニウム合金板を接着材によって接合した積層材料を対象とした. 解析では(a)アルミニウム合金板および接着剤の層は完全に接合されており, 各材料の材料非線形性を考慮したモデルと, (b)アルミニウム合金板2枚の界面を非線形な応力-変位関係をもつバネによって結合されているモデルの2種類について検討を行った. (a)については材料非線形性を考慮に入れた時間領域有限差分法, (b)については有限体積法を用いたガイド波伝搬シミュレーションを行った. 発生した高調波振幅の基本波周波数依存性を検討したところ, いずれのモデルでも位相整合条件を満たす周波数において高調波振幅が大きく増大した.
上記したように1ではガイド波の空間的な振幅分布について, 2ではガイド波の位相整合条件と高調波発生挙動の関係を検討するなど, 本研究の成果はガイド波における高調波発生挙動の解明に資するものである.

現在までの達成度 (段落)

本研究課題は平成26年度が最終年度のため, 記入しない.

今後の研究の推進方策

本研究課題は平成26年度が最終年度のため, 記入しない.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Frequency Dependence of Second-Harmonic Generation in Lamb Waves2014

    • 著者名/発表者名
      Naoki Matsuda, Shiro Biwa
    • 雑誌名

      Journal of Nondestructive Evaluation

      巻: 33 ページ: 169-177

    • DOI

      10.1007/s10921-014-0227-y

    • 査読あり
  • [学会発表] Numerical analysis of harmonic generation of guided waves in a layered plate2014

    • 著者名/発表者名
      Naoki Matsuda and Shiro Biwa
    • 学会等名
      Asian Conference on Mechanics of Functional Materials and Structures 2014
    • 発表場所
      奈良春日野国際フォーラム(奈良県)
    • 年月日
      2014-10-13
  • [学会発表] レーザドップラー振動計によるガイド波高調波の定量的測定2014

    • 著者名/発表者名
      松田直樹, 琵琶志朗
    • 学会等名
      日本機械学会 M&M2014材料力学カンファレンス
    • 発表場所
      福島大学(福島県)
    • 年月日
      2014-07-14
  • [学会発表] 非線形スプリング界面を有する積層板におけるガイド波伝搬特性の数値解析2014

    • 著者名/発表者名
      大平崇仁, 松田直樹, 琵琶志朗
    • 学会等名
      日本機械学会 M&M2014材料力学カンファレンス
    • 発表場所
      福島大学(福島県)
    • 年月日
      2014-07-14

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公開日: 2016-06-01  

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