研究概要 |
本年度は (i)テクスチャのブロック低ランク近似を用いた画像分離 (ii)主-双対分離を用いた階層型凸最適化アルゴリズム (iii)一般化全変動量制約を扱うためのアルゴリズム (iv)輝度-色差分離型全変動量とその画像逆問題応用 (v)凸最適化を用いた一枚の画像からの映りこみ特徴量の抽出(共同研究) (vi)凸最適化を用いたフラッシュ/ノンフラッシュ画像合成(共同研究) (vii)適応的近接勾配法による構造的スパース性に基づく音響エコー除去(共同研究) に関して研究を行い、その結果を論文誌に2本(内1本は査読中)、国内会議に8本(内共著3本)、国際会議に4本(すべて再録決定、内共著2本)、論文を投稿した。これらの成果のうち, (i)-(iv)は、二年度目の研究実施計画にあった「デジタルカメラ写真の修正問題とJPEG画像の最適化復号問題に対する応用に関する研究」に深く関わるものであり、特に(iv)の提案に際しては、実際にISO感度を高めた上で撮影したデジタルカメラ写真を用いて、その有効性を確認している。また、共同研究(v)、(vi)では、一年度目に確立した基礎技術に用いていたアイデアを応用することで、画像処理におけるより発展的な課題に対する解決策を提案している。
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