研究実績の概要 |
主に、以下の様な2つのテーマの研究に取り組んだ。 (i)両面市場における互換性の決定 この研究は、平成24年度の研究成果の拡張的研究である。申請者の研究であり、平成24年度に刊行された「両面市場における互換性の意思決定に関する論文 (“Compatibility and the Product Life Cycle in Two-Sided Markets”, Review of Network Economics, Vo.12, Issue 2, pp.131-155, 2013) 」では、コンテンツ販売業者側のアフィリエーションが外生的に扱われていた。その点を内生化し、論文にまとめたものが、2015年3月にEconomics Lettersに受理され、近日中に掲載される予定である。 (ii)垂直的に差別化されたプラットフォーム間の競争 平成25年度に行なっていた「垂直的に差別化されたプラットフォーム間の競争分析」を引き続いて行なった。現実社会では、品質の異なるプラットフォームが多数存在しているにも関わらず、垂直的に差別化されたプラットフォーム間の競争を扱った先行研究は存在していない。そこに注目した論文を作成し、学会や研究会などで得られた意見をもとに修正・改訂を行ない、現在投稿中である。
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