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2014 年度 実績報告書

Ameloblastinの癌抑制遺伝子としての働き

研究課題

研究課題/領域番号 12J03455
研究機関広島大学

研究代表者

安藤 俊範  広島大学, 医歯薬保健学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードameloblastin / osteosarcoma / doxorubicin / Src / Stat3
研究実績の概要

前年度では、AMBNを安定的に高発現する143B-Luc細胞を樹立し、caspase-3を介したアポトーシスを示すことを明らかにした。今年度はさらに、AMBN安定発現株は、colony形成能と細胞遊走能の低下を示すことを見出した。AMBNの下流シグナルとしてSrcおよびその下流であるStat3経路に着目して検討を行った。骨肉腫細胞株におけるAMBNの発現とSrc-Stat3経路の活性化は負の相関を示しており、AMBN安定発現株においてSrc-Stat3経路が不活性化していることを見出した。そこで、AMBN安定発現株に恒常的活性化型Src(Src-Y527F)を過剰発現させると、Stat3の再活性化が認められるとともに、アポトーシスの抑制、colony形成能および細胞遊走能の亢進が認められた。In vivoマウスモデルでは、コントロールの143B-Luc細胞と、AMBN安定発現株をマウスの足に接種すると、AMBN群では原発巣での腫瘍増大の抑制および肺転移の低下が見られた。
さらに、AMBN安定発現株に抗がん剤のドキソルビシン(Dox)を作用させると、コントロールと比較して顕著なアポトーシスの増加が観察され、この増加はSrc-Y527Fの過剰発現によって抑制された。またNOS-1細胞(AMBN高発現細胞株)で、AMBNの発現をknockdownし、caspase-3を介したアポトーシスの抑制、遊走能の亢進、Doxに対する感受性の低下が認められた。また143B-Luc細胞にSrcおよびStat3阻害薬を投与すると、AMBN安定発現株の結果を模倣した。
以上より、AMBNがSrc-Stat3の抑制を介して骨肉腫の増殖進展を抑制し、Doxに対する感受性を亢進することが明らかとなり、AMBNの発現を指標とした悪性度診断やDoxとの併用によるAMBNの治療への応用の可能性が示された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Ameloblastin Induces Tumor Suppression and Chemosensitivity in Osteosarcoma.2015

    • 著者名/発表者名
      Toshinori Ando
    • 学会等名
      93rd General session & exhibition of the IADR
    • 発表場所
      Boston, U.S.A.
    • 年月日
      2015-03-11 – 2015-03-14

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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