• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

宇宙背景放射の観測結果にもとづくインフレーション理論の検証

研究課題

研究課題/領域番号 12J03849
研究機関東北大学

研究代表者

杉山 尚徳  東北大学, 大学院理学研究科, 特別研究員(PD)

キーワード宇宙論
研究概要

私は、「宇宙背景放射の観測結果にもとづくインフレーション理論の検証」という研究課題のもと、まずはインフレーション時において生成される非ガウス性が満たすべき、一般的な性質を導く事を目的とした。
揺らぎの非ガウス性を考慮するためには、一般的に高次相関関数が使われる。インフレーションによって生成される揺らぎがもしも完全にガウシアン揺らぎを持つならば、その定義として3点相関関数は存在しないことになる。そのため、インフレーションによって生成される3点相関関数の大きさを予言し、それを観測と比較することによって、インフレーションの非ガウス性を検証することができる。次代のCMB衛生観測(PLANCK, etc)では、より高次の相関関数として4点相関関数も観測目標に入っており、より詳細にインフレーション起源の非ガウス性が検証されるだろうと考えられる。
インフレーションシナリオが生成する揺らぎやその非ガウス性を計算する際に、δNformalismと呼ばれる手法が広く使われている。この手法は、インフレーション膨張によって、生成された揺らぎが無限に引き延ばされるという近似を使っており、揺らぎの非線形性を考慮するための非常に優れた手法である。我々はこのδNfbrmalismを使って、インフレーションによって予言される3点、4点相関関数を導き、その間に成り立つ一般的性質な関係式を考える。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Δ N formalism2013

    • 著者名/発表者名
      N. S. Sugiyama, E. Komatsu, and T. Futamase
    • 雑誌名

      Physics Review D

      巻: 87 ページ: 023530

    • DOI

      10.1103/PhvsRevD.87.023530

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Relation between standard perturbation theory and regularized multi-point propagator method2013

    • 著者名/発表者名
      N. S. Sugiyama and T. Futamase
    • 雑誌名

      Astrophysical Journal

      巻: 769 ページ: 106

    • DOI

      10.1088/0004-637X/769/2/106

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-06-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi