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2014 年度 実績報告書

初期胚発生における脱アセチル化酵素Sirt3の役割の解明と新規代謝経路の探索

研究課題

研究課題/領域番号 12J04251
研究機関東京大学

研究代表者

河村 悠美子  東京大学, 医学系研究科, 助教

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード初期胚発生 / Sirtuin / 活性酸素種
研究実績の概要

1. 生殖系列細胞のSirt3機能が卵子形成および受精、初期発生に及ぼす影響に関しての研究
ZP3-Creと掛け合わせることにより生殖細胞特異的もしくは全身でSirt3を過剰に発現するコンディショナルノックインマウスを作成した。初期胚におけるSirt3過剰発現の効果の検討するため、排卵、受精、受胎能力の低下するタイムポイントで解析し、原始卵胞以降のステージの卵細胞でSirt3を過剰に発現させることにより生殖加齢にどのような表現型が出るかに関して、排卵数および受精卵の胚発生率等を調べ、コントロール群に比較して有意な差を認めた。当該マウス卵子においてどのようなトランスクリプトーム変化がみられるのかをRNA-sequencing法による解析を進めている。
2. Sirt3遺伝子欠損マウスを用いた腫瘍細胞との比較解析
初期胚と性質及び酸素濃度環境などの類似点が多い腫瘍細胞と比較することで初期胚の理解を試みた。本年度はこれまでに作成したSirt3と腫瘍形成抑制遺伝子の両遺伝子欠損マウスの腫瘍形成などの表現型の解析さらに進めるとともに、癌治療の標的としてのSirt3の可能性を各種抗がん剤処理に対する反応性に注目し実験を行った。マウス個体に形成された腫瘍から樹立した腫瘍細胞株や各種遺伝子改変マウス胚性線維芽細胞(MEF)、ヒト腫瘍細胞株おけるSirt3の発現量の違いが、抗がん剤(抗がん剤としての効果が知られるミトコンドリア呼吸鎖阻害剤を含む)への反応性にどのような違いを生じさせるのかをノックアウト細胞やノックダウン法、薬剤的介入法を用いて検討し、Sirt3の変動に連動した細胞応答を認めた。さらに、全身性Sirt3過剰発現マウスを、両遺伝子欠損マウスと掛け合わせ、個体の生理機能、特に、腫瘍形成や寿命、生殖能力等へのSirt3過剰発現の影響を解析した。
現在、論文としての投稿準備中である。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] SIRT3 positively regulates the expression of folliculogenesis- and luteinization-related genes and progesterone secretion by manipulating oxidative stress in human luteinized granulosa cells.2014

    • 著者名/発表者名
      Fu H, Wada-Hiraike O, Hirano M, Kawamura Y, Sakurabashi A, Shirane A, Morita Y, Isono W, Oishi H, Koga K, Oda K, Kawana K, Yano T, Kurihara H, Osuga Y, Fujii T.
    • 雑誌名

      Endocrinology

      巻: 155 ページ: 3079-3087

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1210/en.2014-1025

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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