研究概要 |
当研究員は,アフリカの氷河後退と氷河上の雪氷微生物の関係,また,氷河融解と周辺住民との関係等について,興味を持ち研究を行ってきた.特に研究テーマをアフリカ・ウガンダのルウェンゾリ山地の氷河上雪氷微生物群集に絞って,顕微鏡観察を主な手法として研究を行ってきた.今年度,2度にわたり海外の氷河に関しフィールドワークを行い,持ち帰った氷河・雪のサンプルをもとにアフリカ・ルウェンゾリ山の氷河の微生物の分析を行った.そして当該研究の成果を,9月に雪氷学会にて発表を行い,また年度末に京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科の博士予備論文(修士論文)として提出した. 当研究員は,受け入れ研究機関以外の研究施設(国立極地研究所など)も利用しながら積極的に研究に取り組んでおり、アフリカの氷河の雪氷微生物研究はほとんど行われていない中,着実に成果を出しつつあると思われる。
|