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2014 年度 実績報告書

加齢に伴う毛包幹細胞の変化とそのメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 12J06403
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

毛利 泰彰  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード毛包幹細胞 / 加齢 / ゲノム損傷
研究実績の概要

これまでの研究により、加齢したマウスにおいて、毛周期の進行にともない毛包幹細胞が枯渇し、結果として脱毛することを明らかにしていた。加齢(ゲノム損傷)に伴い、皮膚にどのような組織学的な変化が見られるのか解析したところ、毛包幹細胞自身がK1などの表皮角化細胞の分化マーカーを発現し、毛包幹細胞が表皮分化している事が明らかとなった。さらに、若齢マウスと加齢マウスから毛包幹細胞をセルソーターにより回収し定量PCRを行ったところ、c-mycやNotch1など、表皮角化細胞の分化に関わる遺伝子の発現変化を見出だした。c-mycはWntシグナルのターゲット遺伝子である事から、Wntシグナルに着目したところ、実際にWntシグナルが加齢したマウスの毛包幹細胞で亢進している事も明らかとなった。加えて、Wntシグナルが亢進しているマウスにおいて、毛包幹細胞が表皮角化細胞の分化マーカーを強く発現している事を見出だし、毛包幹細胞の加齢とWntシグナルとの関連性が明らかとなった。
加齢やゲノム損傷に伴う毛包幹細胞の変化を分子レベルで解明すべく、毛包幹細胞における遺伝子の発現変化にも着目し、網羅的な遺伝子発現解析を実施した。若齢マウスと加齢マウスから毛包幹細胞をセルソーターにより純化しマイクロアレイ解析を行った。加齢マウスから純化した毛包幹細胞の遺伝子発現プロファイルが、若齢マウスから純化した毛包幹細胞の遺伝子発現プロファイルに比べ、表皮角化細胞の遺伝子発現プロファイルに近づいている事が明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Coupling of the radiosensitivity of melanocyte stem cells to their dormancy during the hair cycle.2014

    • 著者名/発表者名
      Ueno M, Aoto T, Mohri Y, Yokozeki H, Nishimura EK.
    • 雑誌名

      Pigment Cell & Melanoma Research

      巻: 27 ページ: 540-551

    • DOI

      10.1111/pcmr.12251.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [図書] 実験医学2014

    • 著者名/発表者名
      毛利 泰彰、西村 栄美
    • 総ページ数
      124
    • 出版者
      羊土社

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公開日: 2016-06-01  

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