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2014 年度 実績報告書

がん抑制遺伝子p53を標的とする抗腫瘍性物質の深海性海産無脊椎動物からの探索

研究課題

研究課題/領域番号 12J07872
研究機関東京大学

研究代表者

人羅 勇気  東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード海洋天然物 / 細胞周期 / Fucci / カイメン
研究実績の概要

がん抑制遺伝子p53は、DNA損傷や細胞外ストレスなどに応答し、細胞周期を停止させ、正常細胞のがん化を抑制している。しかしながら、がん細胞の大半は、p53による細胞周期の制御機構を失っており、無制限の細胞増殖を繰り返すことが知られている。そのため、がん細胞に対して、p53の機能を活性化、あるいはp53と同様に細胞周期を停止させる化合物は、新たながん化学治療薬の創薬シードとして期待されている。
我々は、細胞周期を蛍光タンパクの発現にって解析することができるFucciが導入されたHeLa細胞(HeLa/Fucci2細胞)の蛍光タイムラプスイメージングを海洋天然物の活性評価に応用し、細胞周期を停止させる活性を有する化合物の効率的な探索システムを構築した。また、構築したスクリーニング系を用いて、当研究室が所蔵するカイメン抽出エキスライブラリより、細胞周期停止誘導性化合物の探索をおこなった。その結果、沖縄県宮古曽根にて採取されたSpongia (Heterofibria) 属のカイメンの抽出液が顕著な細胞周期の停止誘導活性を示してることを見出した。さらに、サンプルの抽出および分画をおこない、細胞周期をS期からM期にかけて停止させる新規化合物を発見した。また、類縁化合物との生物活性を比較し、細胞周期の停止に関与すると考えられる部分構造を明らかにした。
我々は、本研究において、細胞周期関連機構を阻害し抗腫瘍活性を有する海洋天然物の探索研究の新しいプラットフォームを構築し、その有用性を実証した。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ミヤコシンAの構造決定2015

    • 著者名/発表者名
      人羅 勇気、高田 健太郎、松永 茂樹
    • 雑誌名

      化学と生物

      巻: 53 ページ: 205-207

  • [学会発表] HeLa/Fucci2細胞を用いたカイメン由来細胞周期停止誘導性物質の探索2015

    • 著者名/発表者名
      人羅 勇気・高田 健太郎・松永 茂樹
    • 学会等名
      平成27年度日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学(品川キャンパス)
    • 年月日
      2015-03-30

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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