今年は、まず、昨年予定していた、論文を投稿して「韓国におけるALSの人を支援する制度の現在とその改善可能性」というタイトルで、発表することができた。 それ以外にも上半期が終了した時点で、全体的な博士論文の方向性や、構成を点検される構想発表会に参加し、研究科の先生らと在学・卒業生からいい評価を得ることができた。それにとどまらず、博士論文の以外に研究する課題をいくつか捉えて、日韓のALS協会の差異や、医療社会学的な観点の問題、介護の心理的問題を取り上げて、韓国語、英語で発表を行った。 何より、その内容が、研究を深めれば深くするほど、聞き手の外国人にも研究の重要性を認めてもらう機会が多くなり、関係する研究者との関係も新たに形成されることになった。 このように、日本と国際の場で、研究結果を知られることと同時に、韓国でも2014年5月に行われた韓国ALS協会で自分の研究の紹介および発表をすることができた。特にその場は、韓国のALS関係者や、ALSの人、家族がたくさん集まる唯一の場であり、向こう側から多様な意見を聞いて、研究に反映させることができた。 今まで韓国では、ALSについて、治療薬開発や、介護者のQOLなどだけで論じられてきたが、この研究を深くすることによって、制度と介護の関係も繋いで論じる必要性を提示できたと思う。また、ALSと関係している人と交流していく中で、その判断が、研究者単独の判断ではなく、共通な問題を持っていることも確認できた。
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