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2013 年度 実績報告書

スケーラブルRF CMOSトランシーバに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12J09379
研究機関東京工業大学

研究代表者

李 尚曄  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 特別研究員(PD)

キーワードRF / CMOS / Scalable / Frequency synthesizer / Iniection locking / Transceiver / Digital
研究概要

RF CMOSトランシーバを設計のために必ず必要なものとしては, 実際のRF信号を生成する周波数シンセサイザがある. そのシンセサイザは一般的にインダクタとコンダクタの共振を用いて信号を生成するために面積が大きいというのが問題として挙げられてきた. 本研究では, まずその周波数シンセサイザのスケーラブル化・高性能化のために, トランジスタのみの構成であるリング発振回路と注入同期を用いている. 平成25年度には, 昨年度に試作したシンセサイザを評価し, 論文投稿のために結果をまとめていた.
もう一つの研究実施計画であった「周波数シンセサイザのスケーラブル・高性能化に向け, TDC, ディジタルフィルタなどのディジタル回路技術と, 注入同期回路技術などのアナログ技術を組み合わせる新しいアーキテクチャを考案」に関してはTDCやディジタルフィルタの設計までは至ってないものの, VbrilogやVHDLなどを用いたディジタル設計技術を身につけることができた. また, ディジタル制御のためにSPI (Serial Peripheral Interface)をシンセサイザに内臓し, アナログ制御端子をなくしたのも今年度の成果の一つである.
他にも, 注入同期技術とリング発振回路のみで構成された新たな送信機アーキテクチャを提案し, 論文を投稿した.
最終目標であるスケーラブルRF CMOSトランシーバも進捗しており, 65nmCMOSプロセスを用いてトランシーバのプロトタイプを設計・試作を行った. 現在, トランシーバモジュールの評価を行っており, 論文投稿を準備中である.

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Fractionally Injection-Locked Frequency Multiplication Technique with Multi-Phase Ring Voltage-Controlled Oscillator2013

    • 著者名/発表者名
      S. Ikeda, S. Lee, T. Kamimura, H. I to, N. Ishihara, and K. Masu
    • 雑誌名

      Jpn. J. Appl. Phys

      巻: 52 ページ: 04CE1-1-04CE1-6

    • DOI

      10.7567/JJAP.52.04CE15

    • 査読あり
  • [学会発表] A Sub-1mW 5.5-GHz PLL with Digitally-Calibrated ILFD and Linearized Varactor for Low Supply Voltage Operation2013

    • 著者名/発表者名
      S. Tkeda, T. Kamimura, S. Lee, H. Ito, N. Ishihara, and K. Masu
    • 学会等名
      IEEE Radio Frequency Integrated Circuit 2013
    • 発表場所
      Seattle, US
    • 年月日
      2013-06-04
  • [備考] 益研究室ホームページ

    • URL

      http://masu-www.pi.titech.ac.jp

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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