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2012 年度 実績報告書

ドレルヤン実験による大きなBjorken-xでの核子内のフレーバー非対称性の測定

研究課題

研究課題/領域番号 12J09786
研究機関東京工業大学

研究代表者

サンフトゥル フロリアン  東京工業大学, 大学院・理工学研究科(理学系), 特別研究員(DC2)

キーワードproton structure / track reconstruction / pattern recognition
研究概要

本研究の目的は、アメリカフェルミ国立加速器研究所(FN乱)の120GeV陽子ビームを用いてドレルヤン反応を観測し、核子内の反アップクォーク分布量と反ダウンクォーク分布量のフレーバー非対称性を精密測定する事である。私はE906/SeaQuest実験の一員として本研究に従事している。前年度末にFNALの加速器からSeaQuest実験の検出器に最初の陽子ビームが照射され、本年度の4月末までデータを収集した。加速器の運転計画に変更が有ったのでこのデータ収集は計2カ月の短期的なものとなり、検出器のコミッショニングとデータ解析手法の開発が主目的である。
特に私が本年度に携わったのは、荷電粒子の飛跡を再構成する為のアルゴリズムの開発である。本年度頭に収集したデータを解析したところ、検出器の同時ヒット数が非常に多くなるイベントが観測された。
これは飛跡再構成の計算時間と成功率を悪化させる要因となる。その対策として、多数のヒットの中から同一荷電粒子によって作られたヒットを選び出す様なパターン認識の手法を新たに開発した。現在はその性能を評価する為に飛跡再構成アルゴリズムに実装しているところである。
フレーバー非対称性の精密測定にはより多くのデータが必要であり、次のデータ収集は2013年夏に始まる予定である。それまで新たなデータは得られないが、本年度の研究はデータ解析の基礎手法の開発として重要である。フレーバー非対称性の精密測定の為のデータ解析フレームワークを来年度の前半には確立し、データ収集の開始と同時期にデータ解析を進められる様にする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

加速器の運転計画に変更が有ったので、本年度中に十分なデータ量が取得できなかった。

今後の研究の推進方策

本格的なデータ収集は2013年夏に始まる予定であり、そこから効率的にデータ収集とデータ解析を進める為には事前にデータ解析フレームワークを確立しておくことが重要である。本年度頭に収集したデータは当初の予定より少なかったが、基礎解析を行なえるだけの統計量はある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://www.nucl.phys.titech.ac.jp/e906/

URL: 

公開日: 2014-07-16  

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