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2012 年度 実績報告書

金属・レジンアレルギーの基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 12J10432
研究機関東北大学

研究代表者

坂東 加南  東北大学, 大学院・歯学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード金属アレルギー / レジン / アジュバント効果
研究概要

目的A.Niアレルギー発症に関与する免疫関与細胞の解析
現在、金属アレルギーは他の接触過敏症と同様に、T細胞主役の疾患と考えられている。Ni(+Lps)アレルギーマウスモデルは、T細胞欠損マウスにおいてもアレルギーが発症するため、T細胞以外の関与細胞が考えられる。今年度は、フローサイトメトリーおよび組織を用いて検討した。Ni感作マウスにおいては、Ni非感作マウスと比較して、好塩基球、NK細胞、NKT細胞、肥満細胞など各種炎症細胞の浸潤が認められた。組織においては、Ni感作マウスは、Ni非感作マウスと比較して、血管拡張、浮腫、炎症性細胞浸潤像が観察された。これより、T細胞以外の多くの細胞の関与が想定される。
目的B.レジンモノマー(RM)による金属アレルギー促進効果の検証
アクリルレジンは工業的応用のみならず、医薬品、ジェルネイルによる爪化粧など広く応用されている。これらレジンの応用に伴い、レジンが原因と思われる接触過敏症が報告されるようになった。しかしRMは、細胞刺激性は強いが、アレルゲンとしての強さは良く知られている接触過敏症のハプテンとにくらべると極めて弱い。いままで、RMが、Ni-allergyを促進することがわかっており、今回は、一般的なハプテンおよびRMのアレルギー発症の関与時期について検討した。RMは、Ni-allergyを感作相、惹起相のどちらにおいても促進する。一般的な接触性皮膚炎を引き起こすハプテンであるFITC,Oxazoloneにおいても炎症を促進する。また、RMの促進効果の要因の1つとして、樹状細胞の活性化、および所属リンパ節への移動能を上昇することがわかった。これらより、RMは、様々なアレルギーに関与していることが想定される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の実験計画通りに進展している。

今後の研究の推進方策

A.金属アレルギー
当初の計画通りに推進しているため、今年度にえられた結果をもとに、さらなる詳細な解析を行っていく。
B.レジンによるアジュバント効果
当初の実験通りに、レジンによる促進効果が確認することができた。来年度以降は、レジンアレルギーの発症・機序の詳細について検討をする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] レジンモノマー重合防止剤ハイドロキノンによるマウスでのアレルギー2012

    • 著者名/発表者名
      坂東加南
    • 学会等名
      第54回歯科基礎医学会
    • 発表場所
      奥羽大学(福島)
    • 年月日
      2012-09-16

URL: 

公開日: 2014-07-16  

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