今後の研究の推進方策 |
浸透圧・プロラクチン濃度が異なる培養液にて培養した鯛弁を用いて、塩類細胞の各種イオン輸送タンパクに対する抗体を用いた免疫染色を行うことで、細胞外浸透圧とプロラクチンがイオン輸送体の局在に与える影響を検討する予定である。また、塩類細胞の分化過程の解明のため、淡水維持群、海水維持群、淡水→海水移行群、海水→淡水移行群をIdU・CldUで処理し、鯉のサンプリングを行う。塩類細胞のイオン輸送を担うNa+/K+-ATPase, NKCC, NCC, NHE3, CFTRに対する抗体と新たに分化した細胞を検出するIdU, CldU抗体を用いて多重免疫染色を行い、新規塩類細胞の変化を継時的に追っていくことで、塩類細胞分化過程の解明を目指す。
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