植物特異的DNA依存的RNA合成酵素複合体のサブユニットをコードする複数遺伝子のin situ発現解析 植物特異的DNA依存的RNA合成酵素複合体の機能の場に関しては、シロイヌナズナを含め全くこれまでに報告されていない。また、イネでは8種類ものサブユニット組成があり得る事から、これらの機能分担や機能部位の棲み分けも考えられる。そこで、in situハイブリダイゼーションにより、各遺伝子の発現部位を組織/細胞レベルで明らかにする事に取り組んだ。昨年度は、サンプルの調製に不具合があり、in situハイブリダイゼーションによる具体的なデータは得られなかった。そこで、本年度は、イネの胚やシュートなどの材料の固定条件を検討し、より品質の良いサンプルの調製に取り組んだ。このようにして調整した材料が、in situハイブリダイゼーションによる解析が可能か否かを発現部位が既知のプローブを用いて検証した。その結果、高品質のin situハイブリダイゼーションデータの取得が可能なサンプルである事が判明した。これらの材料を用いて植物特異的DNA依存的RNA合成酵素複合体のサブユニットをコードする複数遺伝子のin situハイブリダイゼーション解析が可能な準備を完了した。
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