本年度は、実験準備・測定器開発の初年度として、以下の検出器要素の開発をすすめた。 1)超伝導マグネットの開発 超伝導コイル用クライオスタット(断熱真空容器)の開発をすすめた。コルゲート型の薄肉真空容器による物質量の低減をめざした開発をおこなった。軽量液体ヘリウム容器の開をおこなった。 2)粒子検出器要素の開発 飛行時間(TOF)測定器用光電子増倍管の開発および性能確認試験をおこなった。またシリカエアロジェルのラディエータの基礎開発、データ収集系の開発をすすめた。 3)太陽光発電システムの開発 南極での長時間気球飛翔実験に必須の太陽光発電システムの基礎開発をおこない、基本パラメータの最適化、およびプロトタイプによる気球テクニカルフライトの準備をおこなった。 4)NASAとの研究協力打ち合わせ 今年度から始まった本研究をアメリカ側の共同研究チームであるNASAゴダード飛行センターおよびメリーランド大学と円滑にすすめるための研究協力会議をおこなった。また、南極での飛翔実験にむけた、準備会議をNASA本部と開催し、協力を協議した。その結果、本実験が、2003〜2004年の南極気球飛翔実験の、候補として認定された。
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