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2003 年度 実績報告書

高度経済成長終了以後の日本政治の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13002006
研究機関学習院大学

研究代表者

村松 岐夫  学習院大学, 法学部, 教授 (80025147)

研究分担者 野中 尚人  学習院大学, 法学部, 教授 (90264697)
久米 郁男  神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30195523)
真渕 勝  京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70165934)
金指 正雄  学習院大学, 法学部, 特別客員教授 (90365073)
田中 愛治  早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (40188280)
キーワード内閣法制局 / 自民党 / 立法過程 / 官僚データ / 国会議員データ
研究概要

高度成長以後の政治の分析を自的とする本研究は、サーベイ班と事例研究班に分けて実施された。サーベイ班では、国会議員、官僚、団体について過去二回のサーベイデータを生かすべく2001-03時点における調査を行い、これらの政策アクターの自己認識や、これらに間の相互関係の変化を分析することを目指した。官僚と国会議員に関しては01-02年に遅れ気味ながら、調査を完了し、分析を行ってきた。団体調査は結局最終年度の2月中旬にやっとインタビューを終了した。サーベイ班では、官僚の自己の影響力認知が減少したこと、国会議員の政策情報源における官僚依存が後退したこと、団体調査では、93年連立政権成立以後に、団体と政府(政治家、官僚)の情報経路が細くなっていることなどを共通して確認し、30年の経年的な傾向とその中での連立政権がもたらしたインパクトを、現在、研究協力者がそれぞれのテーマで執筆中である。
事例研究班では、政策決定過程に関する55の事例を分析した。事例選択の基準は、第一に1990年以降に決定された政策であること、第二に可能な限り網羅的に政策を選ぶこと、この二つであった。このような基凖をおいた理由は、高度成長以降の日本における公共政策の決定過程の全体像、すなわち平均値と分散を知ることが目的であったからである。諸事例によって90年代における各政策分野での再編状況を詳しく分析しているが、本班では、サーベイデータを利用することも前提に、今日本政治学が忘れかけている「誰が統治しているか」の問題にもう一度回帰する試みもした。両班はそれぞれの研究会組織で研究したが、サーベイ班のデータが政治のトレンドの大筋を示し、事例研究班では、90年代でどう変わったかを事例で具体的に実証するという形をとった。これらは出版において明らかにされる。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 只野 雅人: "参議院の独自性と選挙制度"ジュリスト. 1213号. 32-40 (2001)

  • [文献書誌] 建林 正彦: "フォローアップ政治統治機構改革 選挙制度改革"法学教室. 281号. 81-96 (2004)

  • [文献書誌] 宍戸 常寿: "予算編成と経済財政諮問会議"法学教室. 227号. 71-78 (2003)

  • [文献書誌] 村松 岐夫: "An Arthritic Japan? The Relationship between Politicians and Bureaucrats"ASIA PROGRAM SPECIAL REPORT. NO.117. 26-33 (2004)

  • [文献書誌] 村松 岐夫: "政策評価2年間の経験と政策アクターの視点"行政苦情救済&オンブズマン. VOL.9. 36-49 (2003)

  • [文献書誌] 村松 岐夫: "公務員制度改革:調査する官僚制に向けて"都市問題研究. 55巻1号. 3-15 (2003)

  • [文献書誌] 村松 岐夫: "「政治主導」の下の公務員集団の今後-3回の官僚インタビュー調査分析から"年報行政研究. 38号. 3-21 (2003)

  • [文献書誌] 村松 岐夫: "地方自治論の50年-行政エリート調査を手掛かりにして"都市問題. 94巻. 29-42 (2003)

  • [文献書誌] 村松 岐夫: "政治家の主張/官僚制の主張-政策エリートから-"中央調査報. 546号. 1-7 (2003)

  • [文献書誌] 久米郁男, 品田裕: "第3回行政エリート調査コードブック"神戸法学雑誌. 53巻3号. 251-304 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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