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2001 年度 実績報告書

大唐六典の受容と制度通の撰述

研究課題

研究課題/領域番号 13018226
研究種目

特定領域研究(A)

研究機関大谷大学

研究代表者

礪波 護  大谷大学, 文学部, 教授 (10027534)

キーワード近衛家煕 / 新井白石 / 大唐六典 / 近衛本 / 伊藤東涯 / 制度通 / 制度通刪 / 古義堂文庫
研究概要

本研究は、平成11年度と平成12年度の研究題目「近衛家煕考訂本『大唐六典』の研究」を継続して、京都大学附属図書館新収の家煕自筆『大唐六典』稿本を吟味するとともに、天理図書館の古義堂文庫に所蔵される『制度通』の底本を精査し、中国制度典籍の受容の特色を明らかにせんとして着手した。
近衛家煕が校勘に従事した際、底本としたのは、新井白石から贈られた白石自筆の写本であって、家煕が考訂し墨色を異にして書き加えつづけた稿本が、数年前に京都大学附属図書館で偶然発見され、私自身が確認しえた。この稿本を精査して、近衛本『大唐六典』全30巻の成立過程を綿密に跡付けるのを目的とする研究を開始し、前年度までに巻1から巻5までと巻30を重点的に調査し、不分明であった多くの疑問を解決できた。今回は巻6から巻9までを重点的に調査することにし、今年度は巻6と巻7を考察し終えた。
一方、伊藤東涯撰の『制度通』全13巻は、中国歴代の制度の沿革と、対応する日本の制度との関係を項目別に述べた書物である。今回、科学研究費を与えられたので、天理図書館の古義堂文庫所蔵の『制度通』刊本時の底本である伊藤東所(東涯の三男)の校訂本と、刊本の際に削った『制度通刷』全1巻の全文、合計873コマのA5判での複写を入手することができた。そこで、今年度は『制度通冊』を精読するとともに、『制度通』の巻1から巻7までについて、通行本との校勘をし、ワープロのフロッピーに入力した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 礪波護: "宮崎市定コレクション"静脩. 38・4. 1-5 (2002)

  • [文献書誌] 礪波護: "魏徴撰の李密墓誌銘"東方学. 103. 1-17 (2002)

  • [文献書誌] 礪波護: "アジア史家、宮崎市定"中公クラシックス. J7. 1-27 (2002)

  • [文献書誌] 礪波護: "著作目録とペンネーム"以文. 44. 2-5 (2001)

  • [文献書誌] 礪波護: "伝承・受容されたものと"古典学の再構築. 9. 55-57 (2001)

  • [文献書誌] 礪波護: "司馬遷・司馬光ほか"週刊朝日百貨・世界の文学. 103. 65-96 (2001)

  • [文献書誌] 礪波護: "京洛の学風"中央公論新社. 376 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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