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2001 年度 実績報告書

ギリシア哲学における倫理思想の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 13018241
研究種目

特定領域研究(A)

研究機関甲南女子大学

研究代表者

朴 一功  甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (50238242)

キーワード倫理 / 徳 / 魂 / 技術 / 知識 / 誤用 / 善 / 願望
研究概要

1.ソクラテスはさまざまな徳を善悪の知識に還元するが、その場合の知識とは認識だけを目的とした純然たる理論知ではなくて、医術などと同様、何かをつくり出す技術知である。このようなソクラテスの徳と技術知とのアナロジーがどのような意義をもち、どのような問題をはらんでいるかを、魂論の観点から掘り起こすと同時に、ソクラテスの立場における、技術の両価性という重大な問題に対して、プラトン、およびアリストテレスがどのような反応を示し、どのような理論を組み立てたのかを明らかにし、その成果を学会で公表した(関西哲学会シンポジウム、平成13年10月)。
2.これまで進めてきたアリストテレス『ニコマコス倫理学』全巻の翻訳、および訳注の作業をすべて完了した。原稿はすでに印刷にまわっており、京都大学学術出版会『西洋古典叢書』第二期の一冊として、平成14年7月に刊行される予定。現在、それの解説文を執筆中であるが、従来の研究よりも踏み込んだアリストテレスの伝記記述を試みるとともに、彼の倫理学の論述がどのような性格のものであり、また中庸理論など彼の倫理思想の主要な論点が倫理学一般の文脈においてどのような意義をもつものなのかを解説している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 朴一功: "プラトンの言語哲学と倫理学を結ぶもの"古典学の再構築第I期公募研究論文集. 235-247 (2001)

  • [文献書誌] 朴一功: "リクラテスの遺産-魂の世話-"アルケー(関西哲学会年報). No.10. (2002)

  • [文献書誌] 朴一功: "アリストテレス『ニコマコス倫理学』"京都大学学術出版会. (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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